イベント

2017.11.28イベント

2017年12月11日～ 2018年2月 3日

【終了しました】蘇山玄喬禅師150年遠諱記念　蘇山玄喬―禅画と墨蹟徳源寺・円福寺・見性寺所蔵作品―

●会期

２０１７年１２月１１日（月）～２０１８年２月３日（土）

※会期中、大幅な作品の展示替を行います。
　　前期：１２月１１日（月）～１月１３日（土）
　　後期：１月１５日（月）～２月３日（土）

●休館日

日曜日、２０１７年１２月２８日（木）～２０１８年１月８日（月・祝）

※但し、大学行事により臨時休館する場合があります。

●開館時間

１０：００～１６：００（土曜日は１４：００まで）

●会場

花園大学歴史博物館（無聖館４階）

●入館料

無料

●概要

近世禅林における禅画と墨蹟が注目を集め、国内外を問わず現代の人々を魅了しています。そのなか、江戸時代の後期において、数多くの禅画と墨蹟を遺した蘇山玄喬（1799～1868、神機妙用禅師）の存在を忘れてはなりません。蘇山の禅画は、伝統的な画題を踏襲するものから独自のものまで多岐にわたり、近代の禅僧にも影響を与えました。
蘇山は、文久2年（1862）、徳源寺（愛知県名古屋市）の開山に請ぜられ、翌年に専門道場を創建します。現在に至る僧堂の礎を築いた師の墨蹟には、祖師がたの教えを整然と説いた姿勢がうかがえます。本展覧会では、蘇山玄喬禅師150年遠諱を記念し、徳源寺の全面的協力のもと、同寺および由緒寺院である円福寺（京都府八幡市）・見性寺（熊本県熊本市）に蔵される蘇山の禅画と墨蹟を紹介します。蘇山遺墨のみ展観する本格的な展覧会は本展が初の試みであります。これらの遺墨を通じて、師の禅風と教えに触れていただければ幸いに存じます。

【蘇山玄喬　　寛政11年（1799）～明治元年（1868）】

肥後国（熊本県）の生まれ。見性寺の啓邦玄栄について出家し、18歳の時、諸国行脚に出る。月桂寺（大分県臼杵市）の春澤嵩拙、興源寺（徳島市）の玉澗元寔に謁した後、18年間にわたり総見寺（愛知県名古屋市）の卓洲胡僊（1760 ～ 1833）に参じた。その後、卓州門下に歴参し、天保6年（1835）、見性寺に住す。嘉永4年（1851）、妙心寺に出世し（慶應2 年に再住）、安政4年（1857）に円福寺へ移った。同6年の妙心寺開山500年遠諱では臨済録を提唱。文久2年（1862）、徳源寺の開山に請ぜられ、慶應元年（1865）には禅師号「神機妙用禅師」が下賜された。明治元年（1868）12月15日、徳源寺にて示寂。世寿70歳。法嗣には、伽山全楞・愚溪自哲・鰲巓道契・葆嶽玄壽・羅山元磨等がいる。

●主な出品作品（出品作品リストはこちらへ）

蘇山１