このページの先頭です
ここからヘッダーメニューです
このページの本文へ移動
ここから本文です

臨床心理学科

Department of Clinical Psychology

こころの問題を
多角的に学ぶ

臨床心理学科とは

心理学を基礎から学び“こころ”の問題解決を図る

基礎と臨床(応用)の心理学を主に、社会福祉学や精神医学などの領域も学修し、“こころ”の問題を多角的に研究。病院や学校での実習も重視し、現場のニーズにあわせて多様な援助やカウンセリングができる人材の育成をめざします。

現代社会が抱えるさまざまな心の問題に対して、心理学的なアプローチから問題解決の糸口を探るのが臨床心理学。めざすのは、人の心を察し、人の心に寄り添えるプロフェッショナル。卒業後はその専門知識を活かし、福祉、医療、教育、司法、産業などさまざまな分野で活躍することができます。

本学科は、従来の福祉心理学科を名称変更して2007年に開設された学科です。現代社会はあらゆる場面において心理学的な問題解決能力が必要とされています。たとえば、近年大きな社会問題となっている児童虐待や自殺の増加の背景には、まさに心理学的な問題があります。本学科は、このような時代のニーズに応える人材を養成し、社会に送り出すことが目的であり、実践的で専門性の高い講義や実習が豊富に取り揃えられています。また、学生ひとりひとりの興味と能力にあった、きめ細かな指導を通して、将来の職業選択を強力にバックアップします。たとえば、社会福祉士や精神保健福祉士といった国家資格に加え、認定心理士などの資格を取得し、専門職として活躍することや、本学の大学院に進んで公認心理師の資格や臨床心理士の資格を取得するためのカリキュラムが用意されています。特別支援学校教諭免許を取得し、特別支援教育の道に進むこともできます。

特徴

社会が抱える心の問題を多角的に捉え、サポートできる人材を育成する
現代社会が抱えるさまざまな心の問題に対して、心理学的なアプローチから問題解決の糸口を探るのが「臨床心理学」です。花園大学の臨床心理学科では、心理学をはじめ、社会福祉学、精神医学、教育学などを幅広く学び、心の問題をさまざまな角度から探究することができます。卒業後は、その専門的知識を活かし、福祉、医療、教育、司法、産業などさまざまな分野の第一線で活躍できる人材の育成を目指しています。

1. さまざまな資格の取得を可能にした多彩なカリキュラム
本学科には、臨床心理学概論、発達心理学、心理学的支援法、精神疾患とその治療などの専門分野を幅広く学ぶことができる充実した講義が用意されています。ここで得られた専門的な知識は、将来心理援助職に従事する場合はもちろんのこと、社会生活におけるさまざまな場面で活かすことができると考えられます。
2. 段階的な学びで、実践力を身につける
本学科では、学生が現場経験を積むことを重視し、社会福祉実習を2年生から、心理実習を4年生から実施します。実習前後の指導は、学生ひとりひとりの興味と能力に合わせてゼミ形式で行います。指導にあたる教員も現場経験が豊富で、最新の技法と連携を学ぶことができます。
3. 資格で広がる未来のフィールド
現代は資格の時代です。本学科では、国家資格である公認心理師の受験資格はもとより、社会福祉学部にある臨床心理学科の特徴を最大限活かし、社会福祉士、精神保健福祉士の国家資格受験資格とともに、スクールソーシャルワーカーの資格も得ることができます。その他、認定心理士、特別支援学校教諭、社会福祉主事、図書館司書などの資格を取得することが可能です。

教育理念

ひとりひとりの個体レベルの心理学から、人と人との関係の心理学、コミュニティを生きる人びとの状況に迫る社会の心理学まで、「個」-「関係」-「社会」の3つのレベルを押さえ、それぞれのレベルの心理学的諸問題を社会福祉との連関の中で究明します。そのことによって、心理フィールドでの諸問題に対して、実践的専門性をもって取り組むことのできる人材を養成する方針です。このため、臨床心理学・発達心理学を基礎科目とし、個-関係-社会という心理学の3つの諸相を実践的に説く心理関係科目と、健康福祉関係科目を加えて、健康福祉フィールドへの心理学的接近をもはかります。また、福祉現場との連携によって学生たちの実践的な問題意識を触発し、それを深めていくために、実習を重視します。
※「精神保健福祉士受験資格」は2023年度入学生より社会福祉学科にて養成

もっと見る

こんな人におすすめ

  • カウンセラーなどの心理職として働きたい人
  • 対人援助職につきたいと思っている人
  • 人間のさまざまな行動を理解していきたい人
  • 自分のことを知り、自己成長をしていきたい人
  • 「公認心理師」国家試験受験資格取得コース
    もっと見る

    「公認心理師」は心理職”初”の国家資格。病院やクリニックなどの医療機関をはじめ、学校や教育センターなどの教育機関、児童養護施設や児童相談所などの福祉機関、家庭裁判所や少年鑑別所などの司法・矯正機関、その他一般企業などメンタルヘルスの現場で働く心理職に今後、必要とされる国家資格です。花園大学では2018年4月、社会福祉学部臨床心理学科に「公認心理師」国家試験の受験資格が得られるカリキュラムを備えたコースを開設しました。「公認心理師」に必要とされる知識やスキルの習得に向けて、専門の教授陣が学生ひとりひとりを手厚く丁寧に指導しています。また「公認心理師」には大学院の修了が望ましいとされているため、花園大学が設置する大学院社会福祉学研究科社会福祉学専攻臨床心理学領域(修士課程)に接続する指導も加えています。「心理学に興味がある」という皆さん、「公認心理師」をめざしませんか。来春の第1歩、その数年後に待っているのは、”こころ”の専門職「公認心理師」として人々を支援する毎日です。

    もっと見る
  • 花園大学はスクールソーシャルワーカーを養成します!
    もっと見る

    スクールソーシャルワーカーとは、学校という場で活動する福祉の専門家です。チーム学校として、いじめ、不登校、暴力行為、児童虐待などの子どもたちを取り巻く問題に、教師、カウンセラーなどとともにチームで課題の解決にあたります。スクールソーシャルワーカーは、(社)日本ソーシャルワーク教育学校連盟の認定資格で、社会福祉士あるいは精神保健福祉士の資格を取得していることが認定の条件となります。

    もっと見る
  • 児童福祉司や児童心理司を目指しませんか?

「公認心理師」は心理職”初”の国家資格。病院やクリニックなどの医療機関をはじめ、学校や教育センターなどの教育機関、児童養護施設や児童相談所などの福祉機関、家庭裁判所や少年鑑別所などの司法・矯正機関、その他一般企業などメンタルヘルスの現場で働く心理職に今後、必要とされる国家資格です。花園大学では2018年4月、社会福祉学部臨床心理学科に「公認心理師」国家試験の受験資格が得られるカリキュラムを備えたコースを開設しました。「公認心理師」に必要とされる知識やスキルの習得に向けて、専門の教授陣が学生ひとりひとりを手厚く丁寧に指導しています。また「公認心理師」には大学院の修了が望ましいとされているため、花園大学が設置する大学院社会福祉学研究科社会福祉学専攻臨床心理学領域(修士課程)に接続する指導も加えています。「心理学に興味がある」という皆さん、「公認心理師」をめざしませんか。来春の第1歩、その数年後に待っているのは、”こころ”の専門職「公認心理師」として人々を支援する毎日です。

スクールソーシャルワーカーとは、学校という場で活動する福祉の専門家です。チーム学校として、いじめ、不登校、暴力行為、児童虐待などの子どもたちを取り巻く問題に、教師、カウンセラーなどとともにチームで課題の解決にあたります。スクールソーシャルワーカーは、(社)日本ソーシャルワーク教育学校連盟の認定資格で、社会福祉士あるいは精神保健福祉士の資格を取得していることが認定の条件となります。

学びの特長

  • ステップアップ方式の学び
    カリキュラムはステップアップ方式で学べるように構成。臨床心理学を基礎から応用・実践まで、学びを着実に積み重ねることで、確かな知識と技術を養います。
  • カウンセリングセンターでの学び
    公認心理師の資格をもつ教員が主となり、学内で「花園大学心理カウンセリングセンター」を運営。一般の方々へのカウンセリングを行っています。
  • 将来を拓く4つのコース
    学生が希望する進路・職種あるいは興味関心に合わせて学べる4つのコースを設定。1年生から卒業まで、目標に適したサポートを行います。
    ❶ 公認心理師を目指し、心理職として働きたい。社会福祉士として、臨床現場で働きたい[臨床実践コース]
    ❷ 心理学を活用した組織人として企業や公的機関で働きたい
    [社会心理実践コース]
    ❸ 発達や子どもの心理を学び、特別支援学校や児童施設、放課後等デイサービスなどで働きたい[子ども心理コース]
    ❹ 自分を見つめ、人間の深層を知ることで自己を成長させたい
    [自己探究コース]
  • 学科を超えた学びで、プラスアルファの力を
    「学部・学科横断型学修プログラム」で、他学部・他学科が提供する科目を履修することが可能です。自分の専門の学修に加え、学びをより広く、幅広いものとし、多面的な能力・スキルを身につけることができます。

4年間の流れ

1年生 基礎を学び実践力の土台を固める
必修科目の「臨床心理学概論」と「発達心理学」、選択科目の「社会・集団・家族心理学」や「教育・学校心理学」「感情・人格心理学」などを学びます。誰もが初めて取り組む臨床心理学について、まずは基礎科目を学び実践力の土台を固めます。
2年生 対人援助の基礎を学び現場での応用につなげる
必修科目の「心理学的支援法」に加え、選択科目から「心理学的人間関係論」や「神経・生理心理学」「ソーシャルワークの理論と方法」「精神障害リハビリテーション論」などを学びます。現場での応用や実践を意識しながら、対人援助の基礎知識を身につけます。
3年生 学びをゼミで深めつつ臨床に必要な知識を養う
専門性をもつ教員のもとで学びを深める「臨床心理学演習」(ゼミ)が始まります。あわせて「精神保健福祉の原理」や「障害者福祉論」「精神疾患とその治療」などに取り組み、精神保健福祉士に必要な専門知識を養います。また、公認心理師の資格取得に必要な「心理演習」があります。
※「精神保健福祉士受験資格」は2023年度入学生より社会福祉学科にて養成
4年生 学びの集大成に取り組み国家試験合格につなげる
3年生と同じゼミで自身のテーマを定め、研究成果を卒業論文にまとめていきます。さらに「精神保健福祉実習」や「ソーシャルワーク演習」に取り組みつつ、精神保健福祉士と社会福祉士の資格取得に向け国家試験対策に打ち込みます。公認心理師の資格取得に必要な「心理実習」もあります。
(ただし、2023年度以降は、社会福祉士と精神保健福祉士の受験資格が取得できる養成課程が廃止になります。)
※「精神保健福祉士受験資格」は2023年度入学生より社会福祉学科にて養成

ピックアップ授業

  • 精神疾患とその治療
    代表的な精神疾患について、公認心理師でもある精神科医師が講義を行います。臨床現場の事例を通じ、自身が患者さんやご家族だった場合、自身がカウンセラーなどの支援者であった場合など、多角的な視点から治療や支援方法について考えます。
  • 心理的アセスメント
    さまざまな心理検査の目的・方法・解釈を多くの事例から学び、理解するだけでなく、心理検査を実際に受検および自己分析することにより、自己理解も深めます。

授業科目としては、広義の臨床現場を念頭に、臨床心理学を段階的に学習し、その成果を社会に還元していくことを目指しています。具体的には、乳児から高齢者までの全生涯を見通す発達心理学、その過程で出会うさまざまな心理学問題を扱う臨床心理学概論、これに実践的な援助法としての心理学的支援法を加えた3つの科目を必修としています。そのうえで、心理的アセスメント、社会・集団・家族心理学、教育・学校心理学、司法・犯罪心理学、心理学研究法、感情・人格心理学などの心理関係科目、精神疾患とその治療、精神保健福祉論などの健康福祉関係科目を豊富に配置しています。

各々の学生はこれらの科目を体系的に学ぶことを通して、社会の中で生きる人びとの心の育ち、その健康と障害の問題を、より実践的に学びます。また、将来、精神保健福祉の分野で働こうとする人のために、精神保健福祉士の受験資格が取得できるように関連諸科目を設置し、卒業所要科目との有機的な連携を考えています。そして、3年生からはひとりひとりの学生のニーズに合わせ、論理的な思考とプレゼンテーション能力を高めることを目的に少人数によるゼミを運営していきます。

カリキュラムの特徴について

取得可能な資格・免許

  • 高等学校教諭一種免許状(福祉)
  • 特別支援学校教諭一種免許状(知的・肢体・病弱)
  • 社会福祉士国家試験 受験資格
  • 公認心理師国家試験 受験資格※
  • 認定心理士資格
  • 図書館司書資格
  • 健康運動実践指導者認定試験受験資格
  • 博物館学芸員資格
  • スクールソーシャルワーカー など

※省令で定める期間の実務経験が必要

公認心理師 受験資格

所定の単位を取得し、大学卒業後に指定施設での2年間以上の実務実習の後、受験資格が得られます。または、公認心理師を養成する大学院(修士課程)に進学し所定の単位を取得することで受験資格が得られます。

認定心理士

所定の科目を履修すれば、認定心理士の資格を取得することが可能です。

もっと見る

進路・就職状況

就職率100% *2021年度
卒業後の主な進路
社会福祉施設、病院、児童養護施設、一般企業、公務員(福祉職・警察・消防等含む)、大学院進学 など

公務員試験を経て児童相談所や家庭裁判所などで心理職として働いたり、本学の大学院社会福祉学研究科(臨床心理学領域)に進んで公認心理師や臨床心理士を目指すことも可能です。その他、一般企業の人事部門で働いたり、心理学的知識は社会のあらゆる分野で活かすことが可能です。

教員インタビュー

講師 岡 ひろみ

「「その人のねがい」がわかる専門家に。」

どのようなテーマを研究していますか?
「特別支援学校における音楽づくり」を主な研究テーマとしています。障害のある子どもは自己表現が苦手なことが多く、本人のさまざまな言動から意図をくみ取る必要があります。そこで、彼らがどうすれば自分を表現する楽しさを感じられるのか、失敗がない音楽活動を通したアプローチを試みています。
本学科でどのような力が身につきますか?
教育や福祉や医療など現場の課題を学ぶことで、知識だけでなく、相手の思いを受け止めて自分の考えを発信する力が身につきます。私は34年間、特別支援学校の教員として勤務してきました。本学には現場経験の豊富な教員が多く在籍しており、実体験に基づく生きた知識と技能を吸収できる環境があります。

在学生からのメッセージ

中大路 絢野
臨床心理学科 2年生(取材時)
京都府 北嵯峨高等学校出身

「座学だけではない「活きた」学びが児童への理解を深める。」

何を学んでいますか?
心理面から児童福祉をより深く学ぶために、教室で勉強することが難しい子どもの支援を行う活動に参加しました。実際に接してみると、教科書通りにいかないことが多々あります。その場で考えて、臨機応変に課題を解決する。座学に加え、現場での成長機会も活かしながら研鑽を積む毎日です。
今後の目標は何ですか?
多彩な授業や現場で子どもと触れ合った経験から、どのように支援することが自立につながるのかなど、多角的な視点で物事を捉えられるようになりました。理想とするのは個性を尊重し、誰もが活躍できる社会。将来は障害がある方などの社会参加をサポートする仕事に就きたいと考えています。

卒業生からのメッセージ

株式会社ベネッセスタイルケア 立小川 剛
臨床心理学科 2018年卒業
大阪府 阿武野高等学校出身

「将来的には施設の運営やマネジメントにも挑戦したい。」

現在の仕事について
ご入居者様の入浴のお手伝いやお食事の介助など、さまざまな業務に励んでいます。当社は大きな会社なので、ホーム長の候補を育てるコースやリーダー育成のコースもあります。いつかはホーム長になり、施設の運営やマネジメントにも挑戦したいです。
印象に残っている大学時代の経験
お食事もミキサーにかけないと食べられない状態だったご入居者様が、私たちスタッフと毎日関わることで、元気な姿を取り戻していくことにやりがいを感じます。こうした「高齢者との接し方」は、大学時代に学んだ知識や経験がしっかり活きています。
ここからフッターメニューです
大学案内
学部・大学院
入試情報
学生生活
地域連携
進路サポート
付属機関
クイックリンク