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学部・大学院

臨床心理学科

臨床心理学科イメージ

【重要】
本学は、国家資格「公認心理師」養成校をめざします。

2015年9月9日、国会において『公認心理師法案』が可決されたことにより、心理職の国家資格である「公認心理師」が誕生しました。
この資格は、スクールカウンセラー、心理療法士、児童心理司、心理技官、産業カウンセラーなどの心理専門職として、教育、医療、福祉、司法はもちろん企業にも必要とされる資格となり、幅の広い職場での活躍が期待できます。

長年の研究・教育の成果を有する本学が、質の高い「公認心理師」を養成する機関となることは使命であると認識し、カリキュラムの導入等、国家資格化に対応できる教育体制を整えてきました。

【対象学部・大学院】

  • 花園大学社会福祉学部臨床心理学科
  • 大学院社会福祉学研究科社会福祉学専攻(臨床心理学領域)

“こころ”の専門職「公認心理師」へ

「公認心理師」は心理職”初”の国家資格。病院やクリニックなどの医療機関をはじめ、学校や教育センターなどの教育機関、児童養護施設や児童相談所などの福祉機関、家庭裁判所や少年鑑別所などの司法・矯正機関、その他一般企業などメンタルヘルスの現場で働く心理職に今後、必要とされる国家資格です。花園大学では2018年4月、社会福祉学部臨床心理学科に「公認心理師」国家試験の受験資格が得られるカリキュラムを備えたコースを開設しました。「公認心理師」に必要とされる知識やスキルの習得に向けて、専門の教授陣が学生ひとりひとりを手厚く丁寧に指導しています。また「公認心理師」には大学院の修了が望ましいとされているため、花園大学が設置する大学院社会福祉学研究科社会福祉学専攻臨床心理学領域(修士課程)に接続する指導も加えています。「心理学に興味がある」という皆さん、「公認心理師」をめざしませんか。来春の第1歩、その数年後に待っているのは、”こころ”の専門職「公認心理師」として人々を支援する毎日です。

スクールソーシャルワーカーとは、学校という場で活動する福祉の専門家です。
チーム学校として、いじめ、不登校、暴力行為、児童虐待などの子どもたちを取り巻く問題に、教師、カウンセラーなどとともにチームで課題の解決にあたります。
 スクールソーシャルワーカーは、(社)日本ソーシャルワーク教育学校連盟の認定資格で、社会福祉士あるいは精神保健福祉士の資格を取得していることが認定の条件となります。


人材の養成に関する目的、その他の教育研究上の目的

臨床心理学科においては、本学の課程を修め、所定の単位取得とその他の条件を満たした上で、幅広い教養と臨床心理学に関する専門的知識・技術を修得した人材を養成する。(「学則」第4条の2)


臨床心理学科とは

本学科は、従来の福祉心理学科を名称変更して2007年に開設された学科です。現代社会はあらゆる場面において心理学的な問題解決能力が必要とされています。たとえば、近年大きな社会問題となっている児童虐待や自殺の増加の背景には、まさに心理学的な問題があります。本学科は、このような時代のニーズに応える人材を養成し、社会に送り出すことが目的であり、実践的で専門性の高い講義や実習が豊富に取り揃えられています。
 また、学生ひとりひとりの興味と能力にあった、きめ細かな指導を通して、将来の職業選択を強力にバックアップします。たとえば、社会福祉士や精神保健福祉士といった国家資格に加え、認定心理士などの資格を取得し、専門職として活躍することや、本学の大学院に進んで公認心理師の資格や臨床心理士の資格を取得するためのカリキュラムが用意されています。
 特別支援学校教諭免許を取得し、特別支援教育の道に進むこともできます。


教育理念

ひとりひとりの個体レベルの心理学から、人と人との関係の心理学、コミュニティを生きる人びとの状況に迫る社会の心理学まで、「個」-「関係」-「社会」の3つのレベルを押さえ、それぞれのレベルの心理学的諸問題を社会福祉との連関の中で究明します。そのことによって、心理フィールドでの諸問題に対して、実践的専門性をもって取り組むことのできる人材を養成する方針です。
このため、臨床心理学・発達心理学を基礎科目とし、個-関係-社会という心理学の3つの諸相を実践的に説く心理関係科目と、健康福祉関係科目を加えて、健康福祉フィールドへの心理学的接近をもはかります。
 また、福祉現場との連携によって学生たちの実践的な問題意識を触発し、それを深めていくために、実習を重視します。


学びの特長

ステップアップ方式の学び
カリキュラムはステップアップ方式で学べるように構成。臨床心理学を基礎から応用・実践まで、学びを着実に積み重ねることで、確かな知識と技術を養います。
カウンセリングセンターでの学び
臨床心理士の資格をもつ教員が主となり、学内で「花園大学心理カウンセリングセンター」を運営。一般の方々へのカウンセリングをおこなっています。
将来を拓く6つのコース
学生が希望する進路・職種に合わせて学べる6つのコースを設定。1回生から卒業まで、目標に適したサポートをおこないます。
  • ❶多様な側面から心理学を学ぶ「自己探究コース」
  • ❷心理学の学びを多様なビジネスに活かす「企業マネジメントコース」
  • ❸地域貢献に心理学の学びをつなげる「公務員コース」
  • ❹精神保健福祉士・社会福祉士・スクールソーシャルワーカーをめざす「福祉資格コース」
  • ❺公認心理師・臨床心理士をめざす「心理資格コース」
  • ❻特別支援学校教諭をめざす「特別支援学校教諭コース」

4年間の流れ

  • 1

    基礎を学び実践力の土台を固める
    1回生は、必修科目の「臨床心理学概論」と「発達心理学」、選択科目の「社会・集団・家族心理学」や「教育・学校心理学」「感情・人格心理学」「青少年問題論」などを学びます。誰もが初めて取り組む臨床心理学について、まずは基礎科目を学び実践力の土台を固めます。
  • 2

    対人援助の基礎を学び現場での応用につなげる
    2回生は、必修科目の「心理学的支援法」に加え、選択科目から「心理学的人間関係論」や「神経・生理心理学」「相談援助の理論と方法」「精神科リハビリテーション学」などを学びます。現場での応用や実践を意識しながら、対人援助の基礎知識を身につけます。
  • 3

    学びをゼミで深めつつ臨床に必要な知識を養う
    専門性をもつ教員のもとで学びを深める「臨床心理学演習」(ゼミ)が始まります。あわせて「精神保健福祉論」や「障害者福祉論」「精神疾患とその治療」などに取り組み、精神保健福祉士に必要な専門知識を養います。また、公認心理師の資格取得に必要な「心理演習」があります。
  • 4

    学びの集大成に取り組み国家試験合格につなげる
    3回生と同じゼミで自身のテーマを定め、研究成果を卒業論文にまとめていきます。さらに「精神保健福祉実習」や「相談援助演習」に取り組みつつ、精神保健福祉士と社会福祉士の資格取得に向け国家試験対策に打ち込みます。公認心理師の資格取得に必要な「心理実習」もあります。

主な開講科目

カリキュラムの特徴

授業科目としては、広義の臨床現場を念頭に、臨床心理学を段階的に学習し、その成果を社会に還元していくことを目指しています。具体的には、乳児から高齢者までの全生涯を見通す発達心理学、その過程で出会うさまざまな心理学問題を扱う臨床心理学概論、これに実践的な援助法としての心理学的支援法を加えた3つの科目を必修としています。そのうえで、心理的アセスメント、社会・集団・家族心理学、教育・学校心理学、司法・犯罪心理学、心理学研究法、感情・人格心理学などの心理関係科目、精神疾患とその治療、精神保健福祉論などの健康福祉関係科目を豊富に配置しています。
 各々の学生はこれらの科目を体系的に学ぶことを通して、社会の中で生きる人びとの心の育ち、その健康と障害の問題を、より実践的に学びます。また、将来、精神保健福祉の分野で働こうとする人のために、精神保健福祉士の受験資格が取得できるように関連諸科目を設置し、卒業所要科目との有機的な連携を考えています。そして、3回生からはひとりひとりの学生のニーズに合わせ、論理的な思考とプレゼンテーション能力を高めることを目的に少人数によるゼミを運営していきます。

臨床心理学ことはじめ

臨床心理学ことはじめ

花園大学社会福祉学部臨床心理学科編
ナカニシヤ出版刊
2012年3月発行

大学入学前から始める楽しい臨床心理学入門書ですが、大学生にとっても楽しく学べる内容となっていますので、是非、一読してください。

目次
はじめに
第1部 臨床心理学の基礎
第1章 臨床心理学とは何か?―臨床心理学概説―
 1 臨床心理学とは何か(定義)
 2 何のために学ぶのか(目的)
 3 どうやって学ぶのか(方法)
 4 臨床心理学の過去・現在・未来(歴史)
 5 心の形と成長(理論)
 6 ご近所との関係(近接領域)
 7 心の仕事(職務内容と資格)
 8 やっていいこと悪いこと(倫理)
第2章 心を知る―心理アセスメント―
 1 心理アセスメントって何?
 2 心理アセスメントの流れ
 3 心理アセスメントの方法
 4 適切な援助の方法
 5 おわりに―心の声を聴く―
第3章 心を癒す―心理療法―
 1 心理療法とはなんでしょうか?
 2 クライエントとはどんな人?
 3 症状の意味
 4 こころの専門家とはどんな人?
 5 クライエントとカウンセラーの関係はどんなもの?
 6 心理療法における約束ごと
 7 こころの専門家になるのには?
 8 ふたたび心理療法とは?

第2部 臨床心理学の発展
第1章 家族を心理学する
 1 家族心理学とは?
 2 そもそも家族とは?
 3 健康と家族
 4 発達と家族
 5 人間関係と家族
 6 社会の中の家族
第2章 非行臨床の学び方・進め方
 1 非行臨床とは何か?
 2 非行臨床家としての職種と仕事
 3 非行臨床と一般の心理臨床との違い
 4 非行臨床と近接する領域
 5 非行臨床の学び方
第3章 物の見方や考え方と脳の関係―認知心理学―
 1 認知心理学って,何?
 2 心はどこにある?
 3 中央演算装置(CPU:Central Processing Unit)は,大脳?
 4 正しく物を見る自信がある?
 5 地図を読むのは得意?
 6 見えない左側の不思議?
 7 「言語中枢」は,ウェルニッケとブローカ?
 8 「記憶中枢」は,タツノオトシゴ?
 9 「情動中枢」は,アーモンド?
 10 将棋のプロ棋士は,手続き記憶?
 11 「モニタリング」は,アイランド?
 12 「ワーキングメモリー」は,ランダムアクセスメモリー
 13 「意思決定」がダメになった,フィネアス・ゲージ
第4章 学校で生かせる心理学―学校臨床―
 1 学校臨床とは
 2 学校教育と心理学
 3 学校での心理の仕事
 4 ストレスとは
 5 子育て支援
 6 おわりに

第3部 臨床心理学の近接領域
第1章 精神保健福祉
 1 精神疾患のことを学ぼう
 2 精神障害とは何?
 3 日本の精神障害者対策はどうなっているの?
 4 精神保健福祉士ってどんな仕事をするの?
 5 重い精神障害者への地域生活支援
 6 重い精神障害者の家族を支援する
 7 海外の精神保健福祉
 8 包括型地域生活支援
第2章 子どもの発達と小児科学
 1 お母さんのお腹の中でも育っている
 2 赤ちゃんの誕生
 3 すくすく大きくなぁれ
 4 アンヨが上手になる日まで―子どもの運動の発達―
 5 ママと呼んでくれるかな―子どものことばの発達
 6 お友だちと一緒に遊べるかな―子どもの社会性の発達
 7 発達がゆっくり,発達が凸凹のこともある
 8 発達の課題がみつかったら
 9 未来のお父さん,お母さんになる君たちへ
第3章 支援を必要とする子どもと特別支援教育
 1 はじめに
 2 特別支援学校の先生になりたい
 3 「特殊教育」から「特別支援教育」への移行
 4 支援を必要とする子どもたち
 5 特別支援教育の制度と授業
 6 これからの特別支援教育をめざして
第4章 障害者福祉
 1 はじめに
 2 障害者のイメージ
 3 障害者だから仕方がない?
 4 障害の発見を支援につなげていくということ
 5 障害者ってなに?
 6 障害者福祉論とは
 7 どんな福祉施策があるの?
 8 福祉政策を考える
 9 働くことを支える
 10 生きることを認めるということ
 11 障害者を排除しない社会づくりとは
 12 おわりに

 索引

ピックアップ科目

  • 精神疾患とその治療
    精神医学の歴史的経緯を踏まえ、精神疾患の分類と原因および診断法の実際について学びます。
  • 心理的アセスメント
    公認心理師に求められる大切な業務のひとつであるクライアントの心理的アセスメントについて、その目的や倫理、さらに、その方法や適切な記録の仕方などについて学びます。
  • 精神科リハビリテーション学
    精神医療の特性と精神障害者に対する支援の基本的な考え方について理解するとともに、精神科リハビリテーションの概念と構成およびチーム医療の一員としての精神保健福祉士の役割について理解します。

取得可能な資格・免許

臨床心理学科でも、社会福祉士国家試験の受験資格を取得することができます。そのほかにも、学生の希望に応じて、多くの資格取得科目を用意しています。
 この学科で取得できる主な資格は次のとおりです。

社会福祉士受験資格

所定の科目と実習を履修すれば、社会福祉士国家試験の受験資格が得られます。

精神保健福祉士受験資格

所定の科目と実習を履修すれば、精神保健福祉士国家試験の受験資格が得られます。
 社会福祉士受験資格と重複する科目も多く、併せて取得することも可能です。

スクールソーシャルワーカー資格

所定の科目と実習の履修と社会福祉士または精神保健福祉士の資格が必要です。

公認心理師受験資格

所定の単位を取得し、大学卒業後に指定施設での2年間以上の実務実習の後、受験資格が得られます。
 また、公認心理師を養成する大学院(修士課程)に進学し所定の単位を取得することで受験資格が得られます。

認定心理士

所定の科目を履修すれば、認定心理士の資格を取得することが可能です。

社会福祉主事任用資格

所定の科目を履修すれば、都道府県や市町村の社会福祉主事に任用される資格が与えられます。

教員免許

高等学校教諭1種免許状(福祉)を取ることが可能です。

特別支援学校教諭の免許

臨床心理学科には特別支援学校教諭免許の取得課程が設置されています。中学校や高等学校教諭の基礎免許を取得したうえで、特別支援学校教諭の免許が取得可能です。

その他

他の学科と同様に、学校図書館司書教諭、図書館司書などの資格を得る道もあります。



臨床心理学科の卒業認定・学位授与の方針
〔ディプロマ・ポリシー:DP〕

臨床心理学科の目的を達成するために、卒業時に身に付けておくべき5つの資質・能力を定め、所定の期間在籍し、所定の単位を修得したことをもって、教育目標を達成したものとみなし、学士の学位を授与する。

(1)自立性・自律性・主体性〔DP1〕

自分自身のものの見方・考え方は、まだ不十分で発展途上にあることを自覚し、自分がもともと具えている力を見出す「己事究明」を通じて、より優れた見方・考え方の獲得を目指して学び続け、いかなる状況にあっても自立性と自律性を持って、主体的に行動することができる。

(2)知識・理解〔DP2〕

心理学や精神保健など臨床心理学に関する専門的知識・技術を体系的に理解して修得し、具体的に活用することができる。また、そのことを通じて、自己とは異質な他者を含めて、あらゆる多様性を理解して受け容れることができる。社会的に弱い立場の人々やメンタルヘルスに課題を持つ人々の多様な存在を理解して受け容れることができる。

(3)思考・判断〔DP3〕

心理学や精神保健など臨床心理学に関する学びを通じて、情報や知識を論理的に分析して表現したり、問題・課題を発見して、その解決に必要な情報を収集・分析したりできる思考力や判断力を身に付け、問題・課題を解決することができる。現代社会における心理学的問題・課題やメンタルヘルスの問題・課題を発見して、解決策を提示することができる。

(4)技能・表現〔DP4〕

他者の思いや考えを正確に理解するとともに、自らの思いや考えを的確に表現して意見を交わすことができる。また、情報を収集・分析し、その内容を正確に判断して、活用することができる。臨床心理の実践者として必要なコミュニケーション能力を身に付け、それを活用することができる。

(5)態度・志向〔DP5〕

他者の立場や利益を慮る「利他の精神」を養成し、社会の一員としての意識を持って、修得した知識、思考力、判断力、技能等を活用して、社会のために積極的に関与し、社会に貢献することができる。臨床心理の実践者として必要な価値観・倫理観を身に付け、専門的知識・技術に基づいた臨床心理の実践を通じて、社会に貢献することができる。


臨床心理学科の教育課程編成・実施の方針
〔カリキュラム・ポリシー:CP〕

臨床心理学科は、卒業認定・学位授与に関する方針を到達目標とする教育課程を編成する。基礎教育科目、専門教育科目など必要とされる科目を体系的に編成し、講義・演習・実習などを適切に組み合わせた授業を開講する。教育課程の体系性を示すために、各科目間の関連性や各科目の内容の難易度を表現した番号を付与したナンバリングを行い、カリキュラム・マップを作成するなどして、教育課程の構造を明示する。
 1 教育内容、2 教育方法・学修過程、3 評価については、以下のように定める。

1 教育内容

(1)基礎教育科目(必修区分)

基礎教育科目(必修区分)に、「基礎禅学」、「人権」、「基礎英語」、「アカデミック・スキル」(初年次教育科目)、「コミュニケーション・スキル」(初年次教育科目)、「キャリア・デザイン」(キャリア教育科目)を配置する。

(2)基礎教育科目(選択区分)

基礎教育科目(選択区分)に、教養科目群、外国語科目群、体育科目群、情報処理科目群、キャリア科目群、総合科目群を配置する。

(3)臨床心理学科の専門教育科目

臨床心理学科の各専門分野の学問研究の体系性を考慮しつつ、学修の系統性や順次性に配慮しながら体系的な教育課程を編成する。必修科目の履修年次の指定を始め、各学部・各学科において、各学年次・各学期(前期・後期)ごとに、適切な科目配置を行う。

専門教育科目を中心とする教育内容を統合するために、4回生次に「卒業論文」あるいは「卒業研究」などを必修とし、「卒業論文」あるいは「卒業研究」などを作成するための演習科目を、3回生次と4回生次に配置する。

2 教育方法・学修過程

(1)「自立・自律・主体性」〔DP1〕と教育方法・学修過程

臨床心理学科の授業において、学生一人一人の理解度等を考慮して、きめ細かい個別の教育的指導を各教員が行う。授業の内容と試験問題・レポ-ト課題の内容・実施時期との整合性・連携性を適切に保つとともに、それらの採点結果の学生へのフィードバックに努める。採点の際には、ルーブリックを使用することを含めて、評価基準を明確化するとともに、必要に応じて、評価者間において評価基準を標準化・共有化して、適切な成績評価に努める。

学生が学び続け、いかなる状況にあっても自立性と自律性を持って、主体的に行動することができることにつなげることを目指す。

(2)「知識・理解」〔DP2〕、「技能・表現」〔DP4〕と教育方法・学修過程

学生が臨床心理学に関する専門的知識を体系的に理解して修得したり、他者の思いや考えを正確に理解するとともに、自らの思いや考えを的確に表現して意見を交わしたりすることができるようになるため、授業において、発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習、グループワーク等といった広義のアクティブ・ラーニングを採用し、学生の能動的な学修への参加を取り入れることに努める。

このことを通じて、学生が自分とは異質な他者を含めて、あらゆる多様性を理解して受け容れることにつなげることを目指す。

(3)「思考・判断」〔DP3〕、「態度・志向」〔DP5〕と教育方法・学修過程

臨床心理学に関する学びを通じて、学生が情報や知識を論理的に分析して表現したり、問題・課題を発見して、その解決に必要な情報を収集・分析したりできる思考力や判断力を身に付け、問題・課題を解決することができるようになるために、PBLやチーム・ラーニングのように、課題を解決する形式の教育方法を授業において採用することに努める。

このことを通じて、他者の立場や利益を慮る「利他の精神」を養成し、学生が社会の一員としての意識を持って、修得した知識、思考力、判断力、技能等を活用して、社会のために積極的に関与し、社会に貢献することにつなげることを目指す。

3 評価

本学では、卒業認定・学位授与に関する方針において、卒業時に身に付けておくべき5つの資質・能力〔DP1~DP5〕を定めた。それらの資質・能力の修得状況を(1)大学レベル、(2)学部・学科レベル、(3)学生個人レベルの3つのレベルで把握・評価する。

(1)大学レベル

大学レベルの評価については、①1回生次と3回生次に実施する「ジェネリックスキル測定テスト」の結果、②「卒業論文」あるいは「卒業研究」などの成果、③学生の志望進路に対する進路決定率によって、それら資質・能力の修得状況を評価する。

(2)学部・学科レベル

社会福祉学部と臨床心理学科レベルの評価については、①1回生次と3回生次に実施する「ジェネリックスキル測定テスト」の結果、②「卒業論文」あるいは「卒業研究」などの成果、③学生の志望進路に対する進路決定率、④臨床心理学科で取得が可能な免許・資格の取得状況によって、それら資質・能力の修得状況を評価する。

(3)学生個人レベル

学生個人レベルの評価については、①1回生次と3回生次に実施する「ジェネリックスキル測定テスト」の結果、②各科目のシラバスにおいて提示された成績評価基準に基づいてなされた成績評価、③「卒業論文」あるいは「卒業研究」などの成果によって、それら資質・能力の修得状況を評価する。


臨床心理学科の入学者受入れの方針
〔アドミッション・ポリシー:AP〕

臨床心理学科が卒業認定・学位授与に関する方針に定めた卒業時に身に付けておくべき5つの資質・能力(DP1~DP5)を身に付けた人材になるためには、臨床心理学科で学ぶ目的意識や意欲を持った上で、高等学校までの学修で学んだ知識や、自ら考えて判断する力、さらに、聞く・話す・読む・書くというコミュニケーション能力の基礎的な内容等を身に付けて入学してくることが求められる。そのため、臨床心理学科の志願者には、以下の(1)~(5)のことを求める。

(1)自立性・自律性・主体性〔AP1〕

自分自身の資質・能力は、まだ不十分で発展途上にあることを自覚し、大学で学ぶ目的意識と意欲を持っている。高等学校までの学修やその他の活動において、他者に過度に依存したり、従属したりせずに、自らを律して、主体的に行動した経験を有する。

(2)知識・理解〔AP2〕

高等学校の教育課程を幅広く履修して、学修成果を修得している。高等学校で履修した教科・科目について、基礎的な知識を理解して修得し、基礎的な問題を解くことができることを始めとして、具体的に活用することができる。

(3)思考・判断〔AP3〕

高等学校までの学修を通じて、日常生活を始め社会における様々な問題について、情報や知識をもとにして、筋道を立てて論理的に考えて、問題が発生した背景や、問題の諸要因を説明したり、解決策を提案したりすることができる。

(4)技能・表現〔AP4〕

高等学校までの学修を通じて、聞く・話す・読む・書くというコミュニケーション能力の基礎的な内容を身に付けている。他者の思いや考えを正確に理解するとともに、自らの思いや考えを的確に表現して、意見を交わすことができる。

(5)態度・志向〔AP5〕

臨床心理学科の学修において獲得する知識や技能を活かして、社会に貢献するという目的意識と意欲を持っている。高等学校までの学修活動、課外活動やボランティア活動等において、多様な人々と協働して、目標の達成を目指した経験を有する。


在学生・教員インタビュー

臨床心理学科1回生(取材時)

在田 繭

私立松陰高等学校 出身

目標は公認心理師の資格取得。
花園大学での学びで将来が見えました。
この学科を選んだのは、心理学を学び、公認心理師の資格取得のために勉強ができるから。ここで心理学の理論や成り立ち、歴史などの基礎からカウンセリングや各分野での心理職の役割、実際の現場について学んでいます。自分の生活にも関わりのある発達心理学や知覚・認知心理学は、特に興味を持って受講できますね。その他の授業も具体的な事例をあげて説明してもらえるので理解しやすく、また、司法や関連機関についてなど、心理学以外を学ぶことがよりよいカウンセリングにつながることもわかりました。まだ成長過程ですが、以前とは、ものの見方が変わってきたと自分でも感じます。
花園大学は、親切で協力的な先生が多く、経験談などを聞く機会もたくさんあります。そして、それらはきっと自分の将来に活かせるものになると思います。

臨床心理学科 講師

松河 理子

対人援助職に必要な資格取得と
日常の中の課題への対処法も学べます。
人間の心の不思議さや複雑さ、心に関わる現代社会のさまざまな問題と対処法について学ぶのが臨床心理学科です。ここでは現場経験が豊富な教授陣による実践的かつ専門的な講義が受けられます。また対人援助職に必要となる受験資格の取得も可能です。たとえば、国家資格である精神保健福祉士や社会福祉士、そのいずれかの資格を要するスクールソーシャルワーカー、そして高校福祉科教員などです。また、公認心理師や臨床心理士になるための大学院受験に備えることもできます。私の担当授業では、精神医学を中心に基礎的な内容と最新の知見を紹介します。自身で問題意識を持ち、考え、議論し合うことを大切にしています。人生には壁がつきもの。学生たちには、ここで学んだ知識をもとに、その壁に対処する力を身につけてもらえればと思います。

卒業後の進路

卒業後は、各種福祉施設、医療機関、教育機関で働くことになります。特に、公務員試験を経て児童相談所や家庭裁判所などで心理職として働いたり、本学の大学院社会福祉学研究科(臨床心理学領域)に進んで公認心理師や臨床心理士を目指すことも可能です。
 その他、一般企業の人事部門で働いたり、心理学的知識は社会のあらゆる分野で活かすことが可能です。


卒業生インタビュー

仕事をする中で、大学で学んだことが活きていると実感しています。

就職する前は、ご入居者様とゆっくりお話をしながら親身なケアをしていこうと考えていたのですが、現実は、ご入居者様の入浴のお手伝いやお食事の介助などの基本業務に追われ、自分が理想とするケアにはほど遠いと感じています。そんな中でも、担当させていただいているご入居者様が、当初は立位も安定せず、お食事もミキサーにかけないと食べられない状態だったのが、リハビリや言語聴覚士の評価、そして僕たちスタッフが毎日しっかり関わることによって、今ではトイレに座れるようになり、普通の食事が食べられるようになって、どんどんご自宅で生活されていた姿を取り戻していくのを見るとすごくやりがいを感じますね。そういう高齢者との接し方、関わり方は、大学の4年間で学んだことがしっかり活きているなと実感しています。
余った時間をすべて入居者のために使うサービスリーダーのようになりたい。
僕たちのサービスリーダーの女性が、とても仕事が速いんです。それも、ただ仕事が速いだけではなくて、余った時間をご入居者様とのお話に使ったり、マッサージをしてあげたり、空いた時間をすべてご入居者様のために還元していくんですよ。そうすることで、ご入居者様との信頼関係がいっそう強く結ばれていくのが、そばで見ていてもよくわかります。スピーディに仕事をこなし、ご入居様一人ひとりと丁寧に関わっていく姿は憧れですし、自分の目標でもあります。
ベネッセスタイルケアは大きな会社なので、ホーム長の候補を育てるコースや、リーダー育成のコースがあるんですけど、将来的な夢として、ゆくゆくはホーム長になって、自分でひとつのホームの運営やマネジメントをしてみたいなと思っています。
ホーム長として施設の運営やマネジメントをするのが将来の目標です。

株式会社ベネッセスタイルケア
メディカル・リハビリホームくらら箕面小野原
立小川 剛
臨床心理学科2018年卒業/大阪府立阿武野高等学校出身


学科の特徴

社会が抱える心の問題を多角的に捉え、サポートできる人材を育成する。

現代社会が抱えるさまざまな心の問題に対して、心理学的なアプローチから問題解決の糸口を探るのが「臨床心理学」です。花園大学の臨床心理学科では、心理学をはじめ、社会福祉学、精神医学、教育学などを幅広く学び、心の問題をさまざまな角度から探究することができます。卒業後は、その専門的知識を活かし、福祉、医療、教育、司法、産業などさまざまな分野の第一線で活躍できる人材の育成を目指しています。

1. さまざまな資格の取得を可能にした多彩なカリキュラム

本学科には、臨床心理学概論、発達心理学、心理学的支援法、精神疾患とその治療などの専門分野を幅広く学ぶことができる充実した講義が用意されています。ここで得られた専門的な知識は、将来心理援助職に従事する場合はもちろんのこと、社会生活におけるさまざまな場面で活かすことができると考えられます。

2. 段階的な学びで、実践力を身につける

本学科では、学生が現場経験を積むことを重視し、社会福祉実習を2回生から、心理実習を4回生から実施します。実習前後の指導は、学生ひとりひとりの興味と能力に合わせてゼミ形式で行います。指導にあたる教員も現場経験が豊富で、最新の技法と連携を学ぶことができます。

3. 資格で広がる未来のフィールド

現代は資格の時代です。本学科では、国家資格である公認心理師の受験資格はもとより、社会福祉学部にある臨床心理学科の特徴を最大限活かし、社会福祉士、精神保健福祉士の国家資格受験資格とともに、スクールソーシャルワーカーの資格も得ることができます。その他、認定心理士、特別支援学校教諭、社会福祉主事、図書館司書などの資格を取得することが可能です。

学部・大学院

文学部
社会福祉学部
大学院
基礎教育科目
生涯学習・科目等履修生制度
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