学部・大学院
花園大学大学院社会福祉学研究科(修士課程)は、1964年以来34年間の歴史をもつ学部教育の伝統に立って、1998(平成6)年に創設されました。
その後、学部に福祉心理学科(現、臨床心理学科)が設置されたことを受けて、2006年に社会福祉学研究科の中に臨床心理学領域が誕生しました。現在、社会福祉学研究科は社会福祉学領域と臨床心理学領域の2領域から成っています。
本学の特徴は、実践的で専門的な講義と現場経験が豊富なすぐれた教授陣にあります。また、1学年10名(2領域合わせて)という定員枠に演習担当教員が6名(各領域に3名ずつ)配置されており、他に類を見ない少人数教育を実現しています。
大学院・研究紹介
徹底した少人数制により、専門教員が手厚く指導します。あわせて公認心理師に必要な高度な専門性の修得とともに、豊かな人間性の涵養もめざします。
臨床心理学の理論と技術を習得し、人間生活上の諸問題に関連する優れた専門性を備えた人材(公認心理師)を養成する。
※臨床心理士養成は、2023年度入学生より停止します。
臨床心理学領域は、2007年4月に日本臨床心理士資格認定協会から「第1種指定大学院」の認定を受けました。これにより、修了後は「臨床心理士」の受験資格を取得することができます。
それに加え、2018年4月より「公認心理師」の受験資格を取得できるようになり、文部科学省及び厚生労働省から認定を受けました。
※「臨床心理士」とは、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会から認定を受ける「こころの専門家」です。教育関連領域、医療関連領域、産業関連領域、福祉関連領域、司法関連領域などで臨床心理査定や臨床心理面接を実践するとともに、研究調査等の心理臨床活動を行っています。
※「公認心理師」とは、2015年9月9日に国会において『公認心理師法案』が可決されて生まれた国家資格です。公認心理師は今後は医療現場で働く心理職だけでなく、教育現場でのスクールカウンセラーをはじめ、福祉領域や司法・犯罪領域、産業・労働領域など多くの現場で活躍されることが期待されています。
本学は長年の研究・教育の成果を有しており、大学院では質の高い、しかも実践に強い人材の養成をすることが使命です。そのためにも、公認心理師の受験資格を取得させることはもとより、現場で活躍できる実践力が身につくようにカリキュラムの内容や教育指導体制を充実させています。
※学内実習施設である花園大学心理カウンセリングセンターでは、毎週午後半日をかけて担当教員、嘱託相談員、院生が一堂に会してケース検討会を開催しています(写真参照)。それは授業の一環でありますが、実践力を身につけるためには必要不可欠な学習の場となっています。
科目名 | 単位 | 開講期間 | 履修年次 | 職名 | 担当者 |
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チーム・アプローチ研究 | 2 | 後期 | 1~ | 准教授 | 村松 朋子 |
スタティスティカル・アプローチ研究 | 2 | 前期 | 1~ | 教授 | 小海 宏之 |
クオリテイティブ・アプローチ研究 | 2 | 後期 | 1~ | 教授 | 丹治 光浩 |
心理的アセスメントに関する理論と実践 | 2 | 前期 | 1~ | 准教授 | 村松 朋子 |
心理支援に関する理論と実践 | 2 | 前期 | 1~ | 教授 | 丹治 光浩 |
心の健康教育に関する理論と実践 | 2 | 後期 | 1~ | 准教授 | 村松 朋子 |
家族関係・集団・地域社会における心理支援に関する理論と実践 | 2 | 後期 | 1~ | 准教授 | 妹尾 香織 |
教育分野に関する理論と支援の展開 | 2 | 後期 | 1~ | (休講) | |
産業・労働分野に関する理論と支援の展開 | 2 | 前期 | 1~ | 講師 | 松河 理子 |
司法・犯罪分野に関する理論と支援の展開 | 2 | 後期 | 1~ | (休講) | |
保健医療分野に関する理論と支援の展開 | 2 | 後期 | 1~ | 講師 | 松河 理子 |
福祉分野に関する理論と支援の展開 | 2 | 前期 | 1~ | 准教授 | 松田 光一郎 |
神経心理学特論 | 2 | 前期 | 1~ | 教授 | 小海 宏之 |
投映法特論 | 2 | 後期 | 1~ | 教授 | 小海 宏之 |
心理実践実習Ⅰ | 2 | 通年 | 1 | 教授 | 丹治 光浩 |
教授 | 小海 宏之 | ||||
准教授 | 村松 朋子 | ||||
心理実践実習Ⅱ | 1 | 前期 | 1 | 教授 | 丹治 光浩 |
准教授 | 村松 朋子 | ||||
心理実践実習Ⅲ | 1 | 後期 | 1 | 教授 | 小海 宏之 |
准教授 | 村松 朋子 | ||||
心理実践実習Ⅳ | 2 | 通年 | 2 | 2回生次開講 | |
心理実践実習Ⅴ | 1 | 前期 | 2 | 2回生次開講 | |
心理実践実習Ⅵ | 1 | 後期 | 2 | 2回生次開講 | |
心理実践実習Ⅶ | 2 | 後期集中 | 1 | 教授 | 丹治 光浩 |
教授 | 小海 宏之 | ||||
心理実践実習Ⅷ | 2 | 前期集中 | 2 | 2回生次開講 | |
心理実践実習Ⅸ | 2 | 後期集中 | 2 | 2回生次開講 | |
臨床心理学演習1 | 2 | 通年 | 1 | 准教授 | 村松 朋子 |
臨床心理学演習2 | 2 | 通年 | 1 | 教授 | 小海 宏之 |
臨床心理学演習3 | 2 | 通年 | 1 | 教授 | 丹治 光浩 |
臨床心理学研究指導|1 | 2 | 通年 | 2 | 2回生次開講 | |
臨床心理学研究指導|2 | 2 | 通年 | 2 | 2回生次開講 | |
臨床心理学研究指導|3 | 2 | 通年 | 2 | 2回生次開講 |
注1.上記46単位の他に修士論文を作成しなければならない。
注2.必修科目と演習の授業は他分野の学生は受講できない。
臨床心理学領域のカリキュラム内容の特徴としては、以下の4点です。
つまり、大学院修了後、率先力を身につけた公認心理師として活躍できることを目標に教育システムが構築されております。
なお、学内実習施設である心理カウンセリングセンターは、下記ホームページをご参照ください。