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学部・大学院

日本文学科

日本文学科 史料

人材の養成に関する目的
その他の教育研究上の目的

日本文学科においては、本学の課程を修め、所定の単位取得とその他の条件を満たした上で、幅広い教養と日本文学・現代文化・書道に関する専門的知識・技術を修得した人材を養成する。(「学則」第4条の2)


日本文学科とは

日本文学科の教育の基本は、本を読んで考え、深めた自分の考えを、日本語で正確に表現できる能力を身に付けることにあります。
 この表現するということは、単に言葉によるものだけでなく、その言葉を文字に書き表すことでもあります。
 こうした目的を実現するため、日本文学科では、 日本文学コース・書道コース の2コースをもうけています。コースに分かれて講義が始まるのは、 2回生の 4月からです。
 なお、コースに関係なく、大学生として活動するためにコンピュータは不可欠の手段になっています。早いうちにデータベースやコーパスを使いこなし、ソフトウェアに精通することは、「就職活動」をするためにも、社会人として活動するためにも、欠かせない条件です。


特徴

長い時間を経て培われた、日本の文学と書の世界を極める。

1300年の歴史ある日本文学には、汲めども尽きぬ豊かな想像力があります。未来に向かって羽ばたく若者の内面の創造性を刺激するのは、この日本文学の作品です。それは作品との対話からはじまります。また美しい書の実作と併せて、作品を生み出す時代背景の研究や理論的研究が、学生の皆さんの一層大きな力となるものと信じております。 また、日本文学科では、大学で学んだ知識・技術を実社会で活かすための各種資格(教員免許、図書館司書など)を取得することができます。

1. 文学の本質を追求する「日本文学コース」

「日本文学コース」では、上代から中古・中世・近世・近世・近現代までの文学作品や現代文化、そして日本語学を研究し、作品の成立した背景や価値を知るとともに、文学の多様性や多面性を理解し、全体像を解明することをめざします。教室で学ぶだけではなく、作品の舞台となった史跡や文化などに間近に触れられるのも、花園大学ならではの魅力です。

2. 漢字書道・かな書道の第一線で活躍する

「書道コース」では、日本文学の基礎を学んだ上で書道技術を習得します。漢字書道・かな書道の第一線で活躍する充実した教授陣の下、日本の書の歴史・理論から、中国書道まで、書の世界を総合的に学び、その美や奥深さを追求します。4年間の鍛錬の集大成としての「卒業制作展」に向け、学生それぞれが先生の指導・サポートを受けながら、思い思いのテーマに沿った作品を完成させます。

3. 質の高い教授陣から「研究の面白さ」を学び取る

日本文学科の教員は、文学・語学・書道それぞれの研究分野のエキスパートです。大学ホームページの「教員データ」を見ればわかるとおり、みな各々の分野の第一線で活躍している教授陣です。質の高い知識が得られるだけでなく、「研究のおもしろさ」を感じ取ることができます。

なお、文学部には、独自の講座「京都学」が、2000年度から開設されています。
千百年の古都「京都」で学ぶ機会に恵まれた以上は、この課程を履修して、京都を見つめ直し、そのすばらしさを再発見して、京都の魅力を語れる「現代の語り部」になっていただきたいものです。
日本文学科は、そのためのお手伝いをしています。

学びの特長

上代から近現代まで幅広くカバー
上代(奈良時代)から近現代にいたる多様な文学、および、日本語を言語学研究の対象として学ぶことができます。文学作品については、作品が成立した時代の社会背景や人々の価値観なども探って理解を深めます。また、マンガなどを対象とした研究もおこなえます。日本語学についても専任教員が手厚く指導、テーマを掘り下げていくことができます。
京都という立地を活かした学び
京都が舞台の文学作品は数多くありますが、本コースでは大学の地の利を活かし、多彩な文学作品の現場を訪ねるフィールドワークに取り組めます。特に古典文学の分野では、天皇の居所であった清涼殿や後宮の位置、朱雀大路の場所などが実地で確認でき、深い作品理解が得られます。
少人数制のきめ細かな指導
教員と学生の間に距離感がなく、日ごろの学修はもちろん、どんなことも気軽に質問できます。また、3回生から選択して所属するゼミも少人数制でおこなわれ、多様な時代の文学研究、あるいは、日本語学研究の諸領域について、4回生での卒業論文作成に向けてきめ細かな指導が受けられます。

4年間の流れ

  • 1

    大学で取り組む文学研究の基礎を学ぶ
    ●古典文学の基本的な図書の調べ方●古文解釈の土台となる知識●近代文学の読み解き方●日本語学の学修方法など、大学で文学を研究するのに必要な基礎を身につけます。自身が掘り下げたいテーマを見つけるのも1回生の課題のひとつです。
  • 2

    作品を解釈するための方法を身につける
    自身の読解力を確認しながら、作品を解釈するための方法を主に学びます。あわせて時代別の研究方法を知る「文学研究」や「日本語学研究」などの科目学修から、3回生の演習(ゼミ)で掘り下げていきたいテーマを絞り込みます。
  • 3

    自身が選んだテーマの専門的研究に取り組む
    演習(ゼミ)が始まります。自身で定めたテーマ、興味・関心のある作品や作者、あるいは日本語に関する専門的な研究に取り組みます。授業は少人数制でおこなわれ、プレゼンテーションの機会も多くなります。
  • 4

    研究を深めて卒業論文にまとめる
    演習(ゼミ)を継続して履修。担当教員による個別指導のもと研究の内容を深め、卒業論文にまとめていきます。これまでの卒業論文テーマは、源氏物語などの古典から宮沢賢治や太宰治、神話や民話、現代日本語に関することまで多岐にわたります。

主な開講科目

開講科目表

日本文学コース

必修科目 選択科目
【普通講義】
基礎講読Ⅰ-Ⅰ
基礎講読Ⅰ-Ⅱ
基礎講読Ⅱ-Ⅰ
基礎講読Ⅱ-Ⅱ
日本文学概論Ⅰ、Ⅱ
日本語学概論Ⅰ、Ⅱ
現代文化概論Ⅰ、Ⅱ
日本語史Ⅰ、Ⅱ
日本文学史(古典)Ⅰ-Ⅰ、Ⅱ
日本文学史(近現代)Ⅱ-Ⅰ、Ⅱ

【講読】
日本文学講読Ⅰ-Ⅰ、Ⅱ
日本文学講読Ⅱ-Ⅰ、Ⅱ
日本文学講読Ⅲ-Ⅰ、Ⅱ
日本文学講読Ⅳ-Ⅰ、Ⅱ
日本文学講読Ⅴ-Ⅰ、Ⅱ
日本語学講読Ⅰ、Ⅱ
現代文化購読Ⅰ、Ⅱ
【特殊講義】
上代文学研究Ⅰ、Ⅱ
中古文学研究Ⅰ、Ⅱ
中世文学研究Ⅰ、Ⅱ
近世文学研究Ⅰ、Ⅱ
日本語学研究Ⅰ、Ⅱ
仏教文学研究Ⅰ、Ⅱ
近現代文学研究Ⅰ、Ⅱ
現代文化研究Ⅰ、Ⅱ
【演習】
日本文学演習AⅠ-Ⅰ、Ⅱ
日本文学演習AⅡ-Ⅰ、Ⅱ
日本文学演習AⅢ-Ⅰ、Ⅱ
日本文学演習AⅣ-Ⅰ、Ⅱ
日本語学演習AⅠ、Ⅱ
現代文化演習AⅠ、Ⅱ
日本文学演習BⅠ-Ⅰ、Ⅱ
日本文学演習BⅡ-Ⅰ、Ⅱ 
日本文学演習BⅢ-Ⅰ、Ⅱ
日本文学演習BⅣ-Ⅰ、Ⅱ
日本語学演習BⅠ、Ⅱ
現代文化演習BⅠ、Ⅱ

【卒業論文】
卒業論文
中国文学史
日本語文法通説
漢文学  古典芸能論
写本講読
古典文法基礎  日本文学情報処理
図像学(イコノロジー) 等 

ピックアップ科目

  • 現代文化概論
    マンガ、アニメ、ゲーム、ライトノベル、VTuber舞台など、現代の文化的事象について理解を深めることを通して、広い意味での日本文学の今日的な展開について考えます。
  • 文学研究
    「上代文学」「中古文学」「中世文学」「近世文学」「近現代文学」「仏教文学」が科目設定されています。学生は自身の興味・関心にあわせ、深く掘り下げて学びます。
  • 日本語学研究
    日本語学とはどのような学問なのか、どうすれば学術研究のレベルに達することができるのか、実例を交えて学修する科目。論文の読解法や作成法なども学び、日本語研究の基礎力を養います。

在学生・教員インタビュー

日本文学科
日本文学コース3回生(取材時)

竹内 誉人

京都府私立京都翔英高等学校 出身

言葉について学ぶおもしろさに目覚め、自分自身の成長を感じています。
高校生のころから国語が得意だったこととキャンパスが京都府内であることが花園大学の日本文学コースを選んだ動機でした。現在は、日本語の言葉がいつごろできて、元来どういう意味を持っていたのかを学んでいます。昔からあると思っていた言葉が、実は明治以降に生まれた新しい言葉であると知ることができたりするのがおもしろく、そういう発見があるとさらに興味を持って授業に取り組むことができますね。日本文学コースでの学びを通して、たくさんの言葉に触れた影響なのか、以前よりも読書量が増えました。これは些細なことかも知れませんが自分の成長を感じる部分です。将来就職してからも、自分なりに日本語の楽しみ方を見つけていきたいです。花園大学は自分のペースでじっくりと学びたい人にお勧めしたい大学ですね。


日本文学科 教授

橋本 行洋

知っていると思っていたことが覆される。そんな知的発見を体験してください。
日本文学コースでは日本文学(古典文学・近現代文学)・日本語学について、その理論や作品研究、言語事象について広く学んでもらいます。高校の「国語」とは違い、それまで習わなかった文学・語学の世界を知り、知っていると思っていたものが実はまったく知らなかったというような知的発見を体験できるのがこの学科の魅力です。常に「ことばっておもしろい!」ということを伝えるために、日本語学研究では、現代日本語の語彙がどのように成立し、定着したのか、新語・新表現を日本語の歴史の中にどのように位置づけるか、また、基礎講読では、高校までに学習してきた学校文法を「研究」という視点から見直すという授業をしています。私の授業を通じて、学生たちには、自分が当たり前だと思っていることを違う角度から考え直す習慣を身につけてほしいですね。

卒業生インタビュー

人のために何ができるか、
その想いから教員の世界を選びました。

高校時代から国語の教員免許を取りたいと考えていて、将来は人の役に立てる職業に就きたいと思っていました。現在勤務している学校では、国語科教諭のほかに、進路指導部長も務めていますが、人生の岐路に立つ生徒のため、できるだけ希望するところへとレールを敷いてあげられるよう、また、生徒が自分自身の成長を実感して卒業できるような指導を心掛けています。そんな思いから、生徒たちに頼まれて夏休みと冬休み、さらには年末年始を返上して勉強を教えたこともありました。そうやって愛情を注ぎ、面倒を見て、それぞれの道に送り出した生徒たちの中には、社会で目覚ましい活躍をしている卒業生も多く、そういう報告を耳にする度に、頑張ってよかったと思えます。
やる気次第で何でも自由にさせてくれる花園大学は器が大きい。
京都国際はそんなに有名でも大きな学校でもありませんが、今は生徒数を増やし、人間力の高い生徒を育成し、選んでもらえる学校にしようと、教室の整備や教材の研究・選定、ICTを活用した授業など、生徒の力を伸ばすための改革を進めているところです。このICT授業のための基礎は花園大学で学んだものです。
花園大学の魅力は多数の資格取得ができる点と自主的に行動できる環境があるところ。学生の状況を把握し、適切な距離感で指導してくれて、自分がやりたいと思ったことを何でも応援してくれる度量の大きい大学です。また、さまざまな入試制度が用意されているのも花園大学の特長なので、これから花園大学をめざす皆さんには、自分にあった入試方法を見極めて早くから準備することをお勧めします。
学力だけでなく人間力・精神力を育成するために学校改革の推進に力を注ぐ毎日です。

京都国際中学高等学校 教諭
寒川 稔也
国文学科国文学コース(現日本文学科日本文学コース)2007年卒業/京都府私立南京都高等学校(現京都廣学館高等学校)出身

学びの特長

第一線で活躍する教員が実技指導
篆、隷、楷、行、草、かな、各書体から篆刻や漢字仮名交じりの書(調和体)にいたるまで、豊富で多様な実習授業をおこない、1学年15人という少人数制で書道の技能を高めます。「漢字」「かな」「書道史・書道理論」それぞれを専門とする3人の専任教員を中心に諸分野を専門とする講師が加わり指導するのも本コースの特色です。また、客員教授として日比野光鳳先生(かな)、真神巍堂先生(漢字)をお迎えし、指導に加わっていただいております。
技能とともに深い知識も身につける
書道の技能を高めるのはもちろん、書道を学術的に学び、書に関する幅広い知識を身につけることも目標にしています。中国や日本における書の歴史と理論を知るとともに、数多くの古典や名筆に向き合い、鑑賞力を養います。これらは中学校や高校の教員として書道を指導する際にも、大いに役立つ学びです。
自ら調べ自ら考える
書道共同研究室には、書を学ぶために必要な法帖・作品集などの図版、各種技法書、字典、書道辞典をはじめとする各種辞書類の他、書道史・書道理論に関する研究書などが豊富に収められています。学生のみなさんには、日々の作品制作やレポート作成に際しこれらを積極的に活用することで、自ら調べ自ら考える態度を養っていただきます。

4年間の流れ

  • 1

    日本文学の基礎を学び書道の修練につなげる
    中高の教員や書道の指導者、書家となるには日本文学の知識が必要です。1回生は日本文学科の学生として、古典文学などの基礎を学びます。あわせて書道の基礎を実技と理論から学び、後期に書道コースの専攻を確定します。
  • 2

    実技と理論の双方から書の基礎力を固める
    書道コースの専攻生として本格的に修練を開始、書の基礎力を固めていきます。実技では古典の臨書に取り組み、表現力や鑑賞力を養います。理論面では書論などの古典を講読、古人・先達がいかに書と向きあったかを学びます。
  • 3

    “自ら考え・自ら創る”姿勢を養う
    書道演習(ゼミ)がスタート。各自が興味・関心から選んだテーマの資料を調べ、考究した内容を発表します。実技では古典研究を基盤とする作品制作に取り組みます。これらを通じ、“自ら考え、自ら創る”姿勢を養います。
  • 4

    卒業論文や卒業制作学びの集大成に取り組む
    4回生は、“自ら考え、自ら創る”ことの集大成に取り組みます。書道演習(ゼミ)では研究内容を深める卒業論文か、大作2点の卒業制作か、いずれかに取り組みます。「卒業制作展」は学外で開催し、広く一般の方々に作品を発表します。

主な開講科目

開講科目表

書道コース

必修科目 選択科目
【普通講義】
基礎講読Ⅰ-Ⅰ1、2
基礎講読Ⅰ-Ⅱ1、2
基礎講読Ⅱ-Ⅰ1、2
基礎講読Ⅱ-Ⅱ1、2
書道概論Ⅰ、Ⅱ
日本文学概論Ⅰ、Ⅱ
日本語学概論Ⅰ、Ⅱ
現代文化概論Ⅰ、Ⅱ
日本語史Ⅰ、Ⅱ
日本文学史(古典)Ⅰ-Ⅰ、Ⅱ
日本文学史(近現代)Ⅱ-Ⅰ、Ⅱ
日本書道史Ⅰ、Ⅱ
中国書道史Ⅰ、Ⅱ

【講読】
書論講読Ⅰ-Ⅰ、Ⅱ
書論講読Ⅱ-Ⅰ、Ⅱ

【演習】
書道演習AⅠ-Ⅰ、Ⅱ
書道演習AⅡ-Ⅰ、Ⅱ
書道演習AⅢ-Ⅰ、Ⅱ
書道演習BⅠ-Ⅰ、Ⅱ
書道演習BⅡ-Ⅰ、Ⅱ
書道演習BⅢ-Ⅰ、Ⅱ

【特殊講義】
上代文学研究Ⅰ、Ⅱ
中古文学研究Ⅰ、Ⅱ
中世文学研究Ⅰ、Ⅱ
近世文学研究Ⅰ、Ⅱ
日本語学研究Ⅰ、Ⅱ
仏教文学研究Ⅰ、Ⅱ
近現代文学研究Ⅰ、Ⅱ

【実習】
書道実習(一)ⅠA、B
書道実習(二)ⅠA、B
書道実習(三)ⅠA、B
書道実習(四)ⅠA、B
書道実習(五)ⅠA、B
書道実習(六)ⅠA、B
書道基礎実習ⅠA、B
書道制作ⅠA、B
書道制作ⅡA、B
書道制作ⅢA、B

【卒業論文・卒業制作】
卒業制作、卒業論文
中国文学史Ⅰ、Ⅱ
日本語文法通説Ⅰ、Ⅱ
漢文学Ⅰ、Ⅱ
書道美学Ⅰ、Ⅱ
古典芸能論Ⅰ、Ⅱ
日本語表現論Ⅰ、Ⅱ
写本講読  等  

ピックアップ科目

  • 書道制作
    「漢字」「かな」「調和体」書の創作プロセスを体験する科目。実制作する文字・文言は有名な和歌や俳句など、授業ごとに異なります。書紙も半紙から条幅へ、授業を重ねるごとに大きくなります。
  • 書道演習(ゼミ)
    書の芸術性を考究し、その魅力を“ことば”にして伝える方法や書道の指導法を身につけていきます。プレゼンテーションやディスカッションも多く、社会人基礎力の向上にもつなげます。
  • 卒業制作
    漢字、かな、調和体から2点を選び、額や軸、屏風などの“大作”に挑みます。題材は中国の詩文、日本の詩歌、自作をふくむ近現代詩など多様です。卒業制作展は学外で開催、作品を発表します。

在学生・教員インタビュー

日本文学科1回生(取材時)

萩原 涼

大阪府立久米田高等学校 出身

書の世界の第一線で活躍されている先生方から学べるのが魅力です。
書道の教員免許を取得できる大学を探していたとき、高校の書道科の先生に花園大学を教えていただき、書の世界の第一線で活躍されている先生方から学べるという点に魅力を感じて入学しました。授業では、書の技術だけでなく、歴史や理論まで学んでいます。その中で印象に残っているのは、書道概論でおこなった墨に関する授業。普段あまり注目することのない墨について詳しく学び、道具の重要さを改めて実感しました。また、その他では、技術と鑑賞を並行して学びなさいと教わったことも心に残っています。書を広い視野で捉える大切さを知ることができました。花園大学の書道コースは、先生との距離が近いため相談もしやすく、また、どんな相談にも親身に答えてくれるやさしい先生ばかりです。私はこの大学を選んで本当によかったと思っています。

日本文学科 教授

森田 彦七

書道の次代を担う
あなたの入学を待っています。
授業では、できるだけ資料を準備して、わかりやすく、書きやすく、少しでも学生がのびのびと学べる環境づくりを意識し、一人ひとりの個性を伸ばしていけるよう指導しています。技術はすぐに身につくものではありません。しかし才能とは、個々が持つ能力の善し悪しではなく、いかに根気よく続けられるかです。そして、書の道は、自分の力を見極め、その少しばかり上をめざして着実に努力していくことです。これは自分自身との戦いでもあります。ぜひ、書のアスリートをめざしてほしいと思います。書が好きな方、「継続は力なり」です。磨けば必ず輝きます。定員15名の少人数制という本学の恵まれた環境の中で、思う存分に自己表現をしてください。日本の伝統芸術文化である書道の次代を担うあなたの入学を待っています。

卒業生インタビュー

書道を教えるときは、
自主的な表現を尊重しています。

母校で書道を教えているのに加えて、今は中学3年生の担任も受け持っています。昔から書道が好きで、できれば母校で働きたいなと思っていたので花園大学在学時に教員免許を取得しました。生徒たちはみんな元気な子ばかりですし、書道は一方的に話を聞くというより自分で表現することが大切なので、授業中もみんなに積極的に発言してもらうようにしています。いろいろ話しながら作品を書いてもらう感じですね。
私は書道部の顧問もしているのですが、部員たちの発案で数年前から文化祭などで書道パフォーマンスをおこなっています。書道はひとりでするイメージが強いですが、パフォーマンスでは、ひとつの作品をみんなで創ることもしていて、そういう書道の新たな楽しみ方を自分たちで実践しているのは良いことだと思います。
自分の生徒たちに、書道の魅力をもっと知ってもらいたい。
今後の夢として、まず書道が好きな人をもっと増やしたい。それから、私がこの学校の専任教員になってから書道の教員免許を取得した卒業生はいないので、そういう生徒が出てくれたらいいなと思います。あとは、書道部が近年規模の大きな展覧会に出品できるようになってきたので、部員たちにはこの調子でどんどん活躍してほしいです。そのための応援は全力でしていきたいですね。私は花園大学で書道には実技だけでなく理論もあることを知りました。作品の見かたや考え方について、中国の古い文献を読んでみるなど書道の学びにそんなアプローチがあることを学べたのも花園大学に入学したからだと思っています。そしてそのおかげで、自分の中の書の世界が広がりました。これから花園大学をめざす皆さんにも、ぜひそういう体験をしてほしいと思います。
花園大学での4年間で、自分の中の書の世界が大きく広がりました。

大谷中学校・高等学校 教諭
吉村 富美子
国文学科書道コース(現日本文学科書道コース)1998年卒業/大阪府私立大谷高等学校出身


共同研究室・案内

現在、日本文学科には、「日本文学共同研究室」と「書道共同研究室」の2つの共同研究室があります。
専攻するコースとは関係なく、自由に利用できますので、どのような本が置いてあるのか、場所と雰囲気を確認しがてら、一度是非訪ねてみてください。

日本文学共同研究室の利用案内

場所

栽松館(さいしょうかん) 6階 611号室(内線611)

開室日・時間

月・水・金 12時~17時

※開室時間は変更する場合があります
※ 9月後期開講からは、火曜日も開室。
( 講義開講期間中と、前期・後期の試験期間中は、開室。但し、祭日講義日と祭日・全学休講日は、閉室 )

概要

  1. 日本文学共同研究室は、日本文学科の学生であれば、コースにかかわらず、誰でも自由に利用できます。
    手狭な部屋ですので、各種の辞書・辞典や索引、古典文学の叢書(テキスト)、近現代文学の全集、雑誌など、基本的な資料しか置いてありませんが、レポート作成のための準備や調査などに、HUMIC(図書館)とともに、活用してください。
    なお、研究室内での、喫煙・飲食・携帯電話の使用は禁止されています。
  2. 日本文学共同研究室で、最も利用価値の高い資料は、網羅的に収集している他大学の日本文学会が発行している雑誌です。所蔵雑誌の詳細については、『保管雑誌目録』(年刊)をご覧ください。
  3. 日本文学共同研究室で、最も学問的価値の高い資料は、江戸時代の写本・版本を中心とした「土岐武治文庫」約300点です。土岐先生(1988(平成元)年死去)は、本学名誉教授であり、ご遺族の英断で、日本文学科に寄贈されました。『土岐武治文庫和書目録』(2001年10月刊)があります。

利用上の注意

  1. 開架されている図書などの資料は、日本文学共同研究室内で自由に利用してください。鍵付きの書棚に保管されている雑誌と書籍の閲覧を希望する場合は、室員に申し出てください。 また、「土岐文庫」の写本・版本の閲覧については、日本文学科会議の了承を必要としますので、事前に室員に相談してください。
  2. 保管雑誌の詳細については、新着雑誌の棚にある『保管雑誌目録』(年刊)で、調べてください。分からないことがあれば、室員にお尋ねください。
  3. 日本文学共同研究室所蔵の資料の貸し出しは、していません。資料のコピーを希望する場合は、室員に申し出て、「図書持ち出しノート」(室員の机上)に必要事項を記入し、学内でコピーして、すぐに返却してください。
    なお、研究室内にあるコピー機は、コイン投入式でないため、学生の利用は出来ません。
  4. 日本文学共同研究室内にあるコンピュータ( 2台)の利用を希望する場合は、室員に申し出た上で、利用してください。
    希望者が重複した場合と、教員・室員が緊急の公務で使用する必要が生じた時は、利用の制限をする場合があります。室員の指示に従ってください。
  5. 日本文学共同研究室内にある、ハサミ・糊・ホチキス・カッター・穴開け機などの文具類と備品は、自由に利用することができますが、使用後の後片付けは、キチンとしてください。
    なお、室員の机と隣の棚にある物品は、絶対に手を触れないでください。

書道共同研究室の利用案内

場所

直心館(じきしんかん) 2階 208号室(内線397)

開室日・時間

週2・3日程度 13時~18時

他の日でも、教員が開室する場合がありますが、利用に関しては、下記の案内に従ってください。
この場合、開室している教員の指示に従うこと。
( 開室日、開室時間の詳細については、年度初めに、共同研究室前の掲示板に掲示しますので、確認してください )

概要

書道共同研究室は、コースにかかわらず、誰でも自由に利用できます。
書道に関する各種の辞書・辞典や作品図録、各種技法書など、基本的な資料が置いてあります。
臨書や創作のために、古典作品の図版を確認したい時、レポート作成のための準備、講読や演習の準備などに、ヒューミック(HUMIC=図書館)とともに活用してください。
なお、研究室内での、喫煙・飲食・携帯電話の使用は禁止されています。

利用上の注意

  1. 開架されている図書などの資料は、書道共同研究室内で自由に利用してください。
  2. 書道共同研究室所蔵の図書、資料の貸し出しは、していません。
    資料のコピーを希望する場合は、室員に申し出て、「図書一時持ち出しノート」(室員の机上)に必要事項を記入し、学内でコピーして、すぐに返却してください。
    なお、研究室内のコピー機は、教員が授業に使うための資料専用です。直心館1階にあるコイン投入式のコピー機を利用してください。
  3. 書道共同研究室内にあるコンピュータ( 2台)の利用を希望する場合には、室員に申し出てください。
    ただし、教員・室員が緊急の公務で使用する必要が生じた時は、利用の制限をする場合があります。教員・室員の指示に従ってください。
  4. 書道共同研究室には、書道コースの学生が使用できるデジタルビデオ、35ミリカメラがあります。
    利用を希望する場合は、室員に申し出、使用ノートに必要事項を記入に必要事項を記入の上、使用してください。

日本文学科通信(旧国文学会会報)


取得可能な資格・免許

中学校教諭一種免許状(国語)、高等学校教諭一種免許状(国語、書道)、学校図書館司書教諭資格、図書館司書資格、健康運動実施指導者受験資格、妙心寺派教師資格 など


卒業後の進路

中学校・高等学校の教員、学校図書館司書、図書館司書、公務員、文化関連施設、サービス業などの一般企業、大学院 など



日本文学科の卒業認定・学位授与の方針
〔ディプロマ・ポリシー:DP〕

日本文学科の目的を達成するために、卒業時に身に付けておくべき5つの資質・能力を定め、所定の期間在籍し、所定の単位を修得したことをもって、教育目標を達成したものとみなし、学士の学位を授与する。

(1)自立性・自律性・主体性〔DP1〕

自分自身のものの見方・考え方は、まだ不十分で発展途上にあることを自覚し、自分がもともと具えている力を見出す「己事究明」を通じて、より優れた見方・考え方の獲得を目指して学び続け、いかなる状況にあっても自立性と自律性を持って、主体的に行動することができる。

(2)知識・理解〔DP2〕

日本文学・現代文化・書道に関する専門的知識・技術を体系的に理解して修得し、具体的に活用することができる。また、そのことを通じて、自己とは異質な他者を含めて、あらゆる多様性を理解して受け容れることができる。

(3)思考・判断〔DP3〕

日本文学・現代文化・書道に関する学びを通じて、情報や知識を論理的に分析して表現したり、問題・課題を発見して、その解決に必要な情報を収集・分析したりできる思考力や判断力を身に付け、問題・課題を解決することができる。現代社会における問題・課題を日本文学・現代文化・書道の視点から分析して、解決策を提示することができる。

(4)技能・表現〔DP4〕

他者の思いや考えを正確に理解するとともに、自らの思いや考えを的確に表現して意見を交わすことができる。また、情報を収集・分析し、その内容を正確に判断して、活用することができる。

(5)態度・志向〔DP5〕

他者の立場や利益を慮る「利他の精神」を養成し、社会の一員としての意識を持って、修得した知識、思考力、判断力、技能等を活用して、社会のために積極的に関与し、社会に貢献することができる。


日本文学科の教育課程編成・実施の方針
〔カリキュラム・ポリシー:CP〕

日本文学科は、卒業認定・学位授与に関する方針を到達目標とする教育課程を編成する。基礎教育科目、専門教育科目など必要とされる科目を体系的に編成し、講義・演習・実習などを適切に組み合わせた授業を開講する。教育課程の体系性を示すために、各科目間の関連性や各科目の内容の難易度を表現した番号を付与したナンバリングを行い、カリキュラム・マップを作成するなどして、教育課程の構造を明示する。
 1 教育内容、2 教育方法・学修過程、3 評価については、以下のように定める。

1 教育内容

(1)基礎教育科目(必修区分)

基礎教育科目(必修区分)に、「基礎禅学」、「人権」、「基礎英語」、「アカデミック・スキル」(初年次教育科目)、「コミュニケーション・スキル」(初年次教育科目)、「キャリア・デザイン」(キャリア教育科目)を配置する。

(2)基礎教育科目(選択区分)

基礎教育科目(選択区分)に、教養科目群、外国語科目群、体育科目群、情報処理科目群、キャリア科目群、総合科目群を配置する。

(3)日本文学科の専門教育科目

日本文学科の各専門分野の学問研究の体系性を考慮しつつ、学修の系統性や順次性に配慮しながら体系的な教育課程を編成する。必修科目の履修年次の指定を始め、各学部・各学科において、各学年次・各学期(前期・後期)ごとに、適切な科目配置を行う。

専門教育科目を中心とする教育内容を統合するために、4回生次に「卒業論文」あるいは「卒業研究」などを必修とし、「卒業論文」あるいは「卒業研究」などを作成するための演習科目を、3回生次と4回生次に配置する。

2 教育方法・学修過程

(1)「自立・自律・主体性」〔DP1〕と教育方法・学修過程

日本文学科の授業において、学生一人一人の理解度等を考慮して、きめ細かい個別の教育的指導を各教員が行う。授業の内容と試験問題・レポ-ト課題の内容・実施時期との整合性・連携性を適切に保つとともに、それらの採点結果の学生へのフィードバックに努める。採点の際には、ルーブリックを使用することを含めて、評価基準を明確化するとともに、必要に応じて、評価者間において評価基準を標準化・共有化して、適切な成績評価に努める。

学生が学び続け、いかなる状況にあっても自立性と自律性を持って、主体的に行動することができることにつなげることを目指す。

(2)「知識・理解」〔DP2〕、「技能・表現」〔DP4〕と教育方法・学修過程

学生が日本文学に関する専門的知識を体系的に理解して修得したり、他者の思いや考えを正確に理解するとともに、自らの思いや考えを的確に表現して意見を交わしたりすることができるようになるため、授業において、発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習、グループワーク等といった広義のアクティブ・ラーニングを採用し、学生の能動的な学修への参加を取り入れることに努める。

このことを通じて、学生が自分とは異質な他者を含めて、あらゆる多様性を理解して受け容れることにつなげることを目指す。

(3)「思考・判断」〔DP3〕、「態度・志向」〔DP5〕と教育方法・学修過程

日本文学に関する学びを通じて、学生が情報や知識を論理的に分析して表現したり、問題・課題を発見して、その解決に必要な情報を収集・分析したりできる思考力や判断力を身に付け、問題・課題を解決することができるようになるために、PBLやチーム・ラーニングのように、課題を解決する形式の教育方法を授業において採用することに努める。

このことを通じて、他者の立場や利益を慮る「利他の精神」を養成し、学生が社会の一員としての意識を持って、修得した知識、思考力、判断力、技能等を活用して、社会のために積極的に関与し、社会に貢献することにつなげることを目指す。

3 評価

本学では、卒業認定・学位授与に関する方針において、卒業時に身に付けておくべき5つの資質・能力〔DP1~DP5〕を定めた。それらの資質・能力の修得状況を(1)大学レベル、(2)学部・学科レベル、(3)学生個人レベルの3つのレベルで把握・評価する。

(1)大学レベル

大学レベルの評価については、①1回生次と3回生次に実施する「ジェネリックスキル測定テスト」の結果、②「卒業論文」あるいは「卒業研究」などの成果、③学生の志望進路に対する進路決定率によって、それら資質・能力の修得状況を評価する。

(2)学部・学科レベル

文学部と日本文学科レベルの評価については、①1回生次と3回生次に実施する「ジェネリックスキル測定テスト」の結果、②「卒業論文」あるいは「卒業研究」などの成果、③学生の志望進路に対する進路決定率、④日本文学科で取得が可能な免許・資格の取得状況によって、それら資質・能力の修得状況を評価する。

(3)学生個人レベル

学生個人レベルの評価については、①1回生次と3回生次に実施する「ジェネリックスキル測定テスト」の結果、②各科目のシラバスにおいて提示された成績評価基準に基づいてなされた成績評価、③「卒業論文」あるいは「卒業研究」などの成果によって、それら資質・能力の修得状況を評価する。


日本文学科の入学者受入れの方針
〔アドミッション・ポリシー:AP〕

日本文学科が卒業認定・学位授与に関する方針に定めた卒業時に身に付けておくべき5つの資質・能力〔DP1~DP5〕を身に付けた人材になるためには、日本文学科で学ぶ目的意識や意欲を持った上で、高等学校までの学修で学んだ知識や、自ら考えて判断する力、さらに、聞く・話す・読む・書くというコミュニケーション能力の基礎的な内容等を身に付けて入学してくることが求められる。そのため、日本文学科の志願者には、以下の(1)~(5)のことを求める。

(1)自立性・自律性・主体性〔AP1〕

自分自身の資質・能力は、まだ不十分で発展途上にあることを自覚し、大学で学ぶ目的意識と意欲を持っている。高等学校までの学修やその他の活動において、他者に過度に依存したり、従属したりせずに、自らを律して、主体的に行動した経験を有する。

(2)知識・理解〔AP2〕

高等学校の教育課程を幅広く履修して、学修成果を修得している。高等学校で履修した教科・科目について、基礎的な知識を理解して修得し、基礎的な問題を解くことができることを始めとして、具体的に活用することができる。

(3)思考・判断〔AP3〕

高等学校までの学修を通じて、日常生活を始め社会における様々な問題について、情報や知識をもとにして、筋道を立てて論理的に考えて、問題が発生した背景や、問題の諸要因を説明したり、解決策を提案したりすることができる。

(4)技能・表現〔AP4〕

高等学校までの学修を通じて、聞く・話す・読む・書くというコミュニケーション能力の基礎的な内容を身に付けている。他者の思いや考えを正確に理解するとともに、自らの思いや考えを的確に表現して、意見を交わすことができる。

(5)態度・志向〔AP5〕

日本文学科の学修において獲得する知識や技能を活かして、社会に貢献するという目的意識と意欲を持っている。高等学校までの学修活動、課外活動やボランティア活動等において、多様な人々と協働して、目標の達成を目指した経験を有する。

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