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日本文学科書道コース

Department of Japanese Literature

歴史ある京都で
第一線で活躍する
書家たちから書道を学ぶ

書道コースとは

第一線で活躍する書道家たちから書道を学ぶ

書道の実技と理論を支柱に学び、「書」を次代に受け継ぐ人材を育成するコースです。日本文学の基礎を学び、その上で、書道技術を修得していく4年間。書家、指導者、研究者など、各分野の第一線で活躍する教授陣の指導のもと、書の世界について総合的に学び、その美しさや奥深さを追求し、4年間の集大成となる「卒業制作展」に向け、習作・学修に励みます。

日本文学科の教員は、文学・語学・書道それぞれの研究分野のエキスパートです。大学ホームページの「教員データ」を見ればわかるとおり、みな各々の分野の第一線で活躍している教授陣です。質の高い知識が得られるだけでなく、「研究のおもしろさ」を感じ取ることができます。

こんな人におすすめ

  • 書を愛し、筆を愛する人
  • 高校の書道の先生になりたい人
  • 書でわたしを表現したい人
  • 書の専門技術を窮めたい人
  • ほかにはない4年間の書の学びを窮めたい人

学びの特長

  • 第一線で活躍する教員が実技指導
    篆、隷、楷、行、草、仮名から篆刻にいたるまで、豊富で多彩な実習授業が用意されています。指導にあたるのは書家として第一線で活躍する教員を中心に、各専門分野において実績のある講師陣。あなたの得意分野をさらにのばし、苦手分野を克服して卒業制作へつなげるための手助けをします。1学年15人という少人数制ですので、ゆったりとした空間で“書の学び”を追求することができます。
  • 技能とともに深い知識も身につける
    「書く」ことの技能を高めるとともに、書道に関する幅広い知識を身につけることも本コースの目標です。「書とはどのような芸術なのか?」を考えるためには、その歴史や理論を学ぶことも必要になります。本コースでは、中国や日本の書道史、理論を学び、数多くの古典作品にふれあうことで鑑賞力を養い、さまざまな観点から書の魅力を言葉で表現する力を育てます。これらは書道の教員を目指す上でも重要な学びです。
  • 書道の魅力を伝える力を育てる
    4年生時には、実技の集大成として卒業制作に取り組み、作品は年度末に開催する卒業制作展で公開します。また3、4年生時の書道演習では、それぞれが選んだテーマをもとに研究発表を行い、それをレポートにまとめます。自らが見出した書道の魅力を作品と言語で表現できるようになることが目標です。学生が自由に使える共同研究室には、図録、字書、辞典、研究書などが数多く配備されており、作品制作やレポート作成などに役立ちます。

4年間の流れ

1年生 日本文学の基礎を学び書道の修練につなげる
中高の教員や書道の指導者、書家となるには日本文学の知識が必要です。1年生は日本文学科の学生として、古典文学などの基礎を学びます。あわせて書道の基礎を実技と理論から学び、後期に書道コースの専攻を確定します。
2年生 実技と理論の双方から書の基礎力を固める
書道コースの専攻生として本格的に修練を開始、書の基礎力を固めていきます。実技では古典の臨書に取り組み、表現力や鑑賞力を養います。理論面では書論などの古典を講読、古人・先達がいかに書と向きあったかを学びます。
3年生 “自ら考え・自ら創る”姿勢を養う
書道演習(ゼミ)がスタート。各自が興味・関心から選んだテーマの資料を調べ、考究した内容を発表します。実技では古典研究を基盤とする作品制作に取り組みます。これらを通じ、“自ら考え、自ら創る”姿勢を養います。
4年生 卒業論文や卒業制作学びの集大成に取り組む
4年生は、“自ら考え、自ら創る”ことの集大成に取り組みます。書道演習では研究内容を深める卒業論文か、大作2点の卒業制作か、いずれかに取り組みます。「卒業制作展」は学外で開催し、広く一般の方々に作品を発表します。

ピックアップ授業

  • 書道制作
    「漢字」「かな」書の創作プロセスを体験。実制作する文字・文言は有名な和歌や俳句など授業ごとにさまざまです。書紙も授業を重ねるごとに大きくなります。
  • 卒業制作
    実技教員による指導のもとに、一年をかけて漢字とかなの大作計2点に挑みます。最終的には額や軸、屏風などに表装し、学外で開催する卒業制作展で展示します。

取得可能な資格・免許

  • 中学校教諭一種免許状(国語)
  • 高等学校教諭一種免許状(国語・書道)
  • 図書館司書資格
  • 学校図書館司書教諭資格
  • 健康運動実践指導者認定試験受験資格
  • 博物館学芸員資格 など

進路・就職状況

就職率97.1% *2021年度  
(日本文学科全体)
卒業後の主な進路
一般企業、公務員(警察・消防等含む)、教員(中学校・高等学校)、図書館司書、書道家、大学院進学 など

教員インタビュー

教授 下野 健児

「実習と理論の2つの柱で、技能や発信力を高める。」

どのようなテーマを研究していますか?
中国書法史・日本書道史を専門としています。美術史学の観点から、個々の作品の特色をはじめ、その作品が生まれた時代背景や後世に与えた影響などを研究。また、書の見方がわからない人のために、「書とは何か」「書のかたちはどのように作られ、見られてきたか」などについて考察しています。
本学科でどのような力が身につきますか?
書道実技では充実した実習授業により、自身の書道技能を高めます。併せて書道理論では、書とはどのような芸術かを多様な視点から考察。これらの学習を通して、技能の向上だけではなく、書を深く理解する思考力や獲得した知識を多くの人に言葉で伝えられるコミュニケーション能力を養います。

在学生からのメッセージ

大野 詩織
日本文学科書道コース 2年生(取材時)
兵庫県芦屋高等学校出身

「作品はもちろん、作者の「人」としての魅力にも迫る。」

何を学んでいますか?
書道を専門的に学ぶことができ、書の文化に多く触れられる京都という立地に魅力を感じて本学を選びました。「書道概論」の授業では、当時の筆法や道具といった視点から拓本や法帖などを解読。技術面だけではなく、多角的かつ論理的な学びによって書に対する見方や考え方の幅が広がったと感じています。
今後の目標は何ですか?
書道史に興味があり、漢字が中国から日本に伝来し、現代の文字になるまでの変遷を研究したいと考えています。授業を通して、拓本だけではなく石碑などに刻まれた本物を見たいという意欲もかき立てられました。将来は高等学校の教員となり、本学で学んだ書の文化を次世代につなげていきたいです。

卒業生からのメッセージ

秋桜高等学校 教諭 竹澤 成那
日本文学科書道コース 2022年卒業
福井県 鯖江高等学校出身

「書道の楽しさを子どもたちに伝えるとともに 自分も楽しみ、学び、悩み続ける。」

現在の仕事について
貝塚市にある通信制・単位制の高校で書道を担当しています。書道が苦手な子にとってよかったと思える授業はどういうものなのかを常に考えながら実践しています。 また、子どもたちが明日も行(生)きたいと思えるにはどんな学校・授業であったらいいのか、書道を通して伝えられることは何なのかを子どもたちと関わり、自分も楽しみ、学び、悩み続けながら働いています。
印象に残っている大学時代の経験
実技の勉強だけではなく、理論の勉強も同時にできたことで、技術に加えて鑑賞の力も身につきました。そのことでより一層書く楽しさを感じることができたと思っています。 また、京都市右京区役所の記念式典などのパフォーマンスや国際禅学研究所などの「毎月のことば」を書かせていただき、書道を通じてたくさんの方と繋がることができたことも良い経験でした。
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