大学案内
本学の建学の精神は「禅的仏教精神による人格の陶冶」です。その目的は臨済宗の宗祖である臨済禅師が「随処に主と作れば、立処皆な真なり」と言われるように、どの様な状況であっても主体的に行動できる、自立性・自律性を養成することです。換言すればそれは、一人の人間としてこの世に生を受けたことの意味や自己の尊厳を自覚し、「自分の生活も他人の生活も大切にする」ということです。
仏教者には、現代社会における多様な問題に如何に対応し、貢献するかが問われています。
本学には、そのための知識と技術と行動力を養うための講座や実習が用意されており、これらを体系的に履修することで、現代社会の様々な課題に応え得る智慧を身につけることができます。
宗門や社会に貢献する寺院後継者、また社会に貢献し地域と共に歩む人材を育成するこれらの学科は一見異なって見えますが、根底に流れるものは「禅のこころ」に他なりません。
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花園大学は1872(明治5)年、妙心寺の山内に設置された般若林(僧侶養成機関)を前身とし、まもなく150周年を迎える伝統ある大学ですが、同時にさまざまな形で改革を進めている未来志向の大学でもあります。
たとえば、建学の精神の具現化を目的として、これまで「面倒見のよい大学作り」「アクティブ・ラーニングの実践」「地域連携、地域貢献の推進」などに取り組んでまいりましたが、今年度からは新たに「花園人の育成」「花園教育の実践」「オリジナル・ワンの創生」の3つの課題にも取り組むことに致しました。
ここでいう花園人とは、建学の精神の涵養によって「自己探求心」「主体性」「グローバル思考」を併せ持った人材を指し、花園教育とはいうまでもなく禅の教えに基づく教育を指します。そして、それらを取り組みとして具体化したものをオリジナル・ワンと表現しました。
禅は「ZEN」とも表記されるように、今や世界から注目を集める最先端の智でもあります。本学で学ぶ学生諸君には是非そのエッセンスを身につけ、これからの社会を生き抜いてほしいと思っています。花園大学は学生諸君のNEXT STAGEへの飛躍を全力で応援します。