第128回例会(詳細)
子とその親の居場所づくりと人権 — 子ども食堂等の現場から —
深川光耀(社会福祉学部准教授=住民参加のまちづくり、対話の場づくり)
近年、全国各地で「子ども食堂」をはじめとする居場所づくりの取り組みがひろがっています。小さな活動の一つひとつが社会のあり方を少しずつ変え、子どもや家庭の孤立を防ぎ、地域のつながりを生み出しています。
私自身も学生とともに子ども食堂の運営に携わり、その現場に寄り添いながら、課題や可能性を見つめてきました。本報告では、その実際をお伝えするとともに、「居場所」と「人権」という視点から課題を考えます。
たとえば、支援を受ける立場であっても、食べ物を選ぶ自由や、安全で多様な食を享受する権利があるはずです。また、子ども食堂の利用が「貧困」として受け取られ、利用者にレッテルが貼られるおそれもあります。こうした問題は、支援のあり方だけでなく、人権を基盤とした社会のあり方そのものを問いかけています。
当日は、現場からの報告を通じて、子どもとその親の「居場所」をめぐる人権の課題を共有し、ともに考える時間としたいと思います。
【日 時】2025年10月17日(金) 午後6時~午後8時
【場 所】花園大学 返照館303教室
【参加費】無料
【開催にあたっての注意点】
今回の研究会は対面のみで開催いたします。
事前のお申し込みは不要です。
ふるってご参加ください。