人権教育研究センター

附属機関 人権教育研究センター

公開講座

第127回例会(詳細)

民主主義と教育 —「生活様式としての民主主義」の課題と可能性—
松下晴彦(文学部教授=教育学・教育思想・哲学)

 

 今日、21世紀も四半世紀を過ぎようとしていますが、世界中で民主化運動はいまも現実的な問題であり、先進諸国においても政治形態としての民主主義は成熟したように見えません。一方、私たちは第四次産業革命の最中にいると言われます。資本主義社会の進展や技術革新は、人々の生活を豊かにする反面、政治・経済・文化に大きな影響を及ぼしながら、人々の間に、複雑な格差化をもたらしています。
 現代の民主主義のあり方には多くの難題が突きつけられていますが、多くの教育者が注目しているのが、民主主義を単なる政治形態ではなく生活様式(生き方)として捉えるという考え方、そして、民主的社会を構成し、参画する成員の主体性と資質能力の育成です。教育の場で、学校で、「民主主義」をどのように育むことができるのか。大きなテーマですが、「生活様式としての民主主義」という捉え方やその教育実践例(生態学や子ども哲学、道徳教育など)について考えながら、みなさまとともに探究していきたいと思います。

 

【日 時】2025年7月23日(水) 午後6時~午後8時
【場 所】花園大学 返照館102教室
【参加費】無料

【開催にあたっての注意点】
今回の研究会は対面のみで開催いたします。
事前のお申し込みは不要です。
ふるってご参加ください。