秋季企画展「100年遠諱記念 南天棒」
●会期
2024年10月7日(月)~12月24日(火)
第1期 10月7日(月)~11月2日(土)
第2期 11月4日(月・振休)~11月30日(土)
第3期 12月2日(月)~12月24日(火)
※会期中、大幅な作品の展示替を行います。
●休館日
カレンダー
※大学行事により臨時休館する場合があります。
●開館時間
10:00~16:00
●会場
花園大学歴史博物館(無聖館4階)
●入館料
無料
●主催
花園大学歴史博物館
●協力
海清寺(兵庫県西宮市)
圓福寺(京都府八幡市)
●概要
明治・大正という激動の時代を駆け抜けた傑僧のひとりに鄧州全忠(中原鄧州、白崖窟、1839~1925)がいます。鄧州は南天の棒を携え、多くの人々を導いたことから「南天棒」の異名を持ち、今日においてはその名で広く知られています。
師は、天保10年(1839)、肥前国唐津(現=佐賀県唐津市)の生まれであり、雄香寺(長崎県平戸市)の麗宗全沢について薙髪しました。圓福寺(京都府八幡市)の石應宗珉や蘇山玄喬等に歴参したのち、蘇山法嗣のひとりである梅林寺(福岡県久留米市)の羅山元磨(1815~67)の印可を得ました。以後、大成寺(山口県周南市)や市ヶ谷の道林寺に住するほか、妙心寺(京都市)の特命により瑞巌寺(宮城県宮城郡松島町)に入寺しました。さらに、明治35年(1902)から大正14年(1925)に遷化するまでの約20年間にわたり海清寺(兵庫県西宮市)の住持をつとめました。
南天棒は諸国を行脚するとともに、数多くの弟子を指導しました。また、師は数多くの墨蹟と禅画を揮毫していることでも知られています。近代禅林において最も多くの墨蹟と禅画を遺した禅匠と言っても過言ではないでしょう。豪放かつ温和でユーモラスな趣の遺墨は国内外の墨蹟・禅画愛好家を魅了し続けています。
本年、南天棒の100年遠諱を迎えるのを記念して、師の由緒寺院である海清寺に伝来する墨蹟と禅画を中心に、100点を超える南天棒ゆかりの品々を展観します。その大半が未紹介作品であり、本展が初公開になります。本展では出品作品を通じて、南天棒の足跡と禅風に触れていただくとともに、海清寺に蔵されている師の遺墨の魅力に迫ります。
●主な出品作品
1 鄧州全忠像 自賛・東岳筆 大正7年(1918) 海清寺 【1期】
2 鄧州全忠像 自賛・寛州宗潤(井澤寛州)筆 大正6年(1917) 海清寺 【3期】
3 南天棒図 鄧州全忠自画賛 大正元年(1912) 海清寺 【1期】
4 南天棒誓詞松図 鄧州全忠賛・玉仙筆 大正5年(1916) 海清寺 【1期】
5 隻手 鄧州全忠賛 大正5年(1916) 海清寺 【2期】
6 墨蹟 いろは歌 鄧州全忠筆 大正3年(1914) 海清寺 【2期】
7 達磨図 鄧州全忠自画賛 大正9年(1920) 海清寺 【2期】
8 面壁達磨図 鄧州全忠自画賛 大正9年(1920) 海清寺 【1期】
9 富士・寝牛図 鄧州全忠自画賛 大正14年(1925) 海清寺 【3期】
10 乃木希典像 鄧州全忠自画賛 大正10年(1921) 海清寺 【2期】
開催日時 | 10月7日(月) ~ 12月24日(火) |
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申し込み | 不要 |