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卒業生インタビュー

社会福祉学科卒業 西川 友悟さん
インタビュー内容は、公開時(2013年2月)のものとなります。

西川さんが介護福祉士として勤務されている「介護老人保健施設」はどのような施設ですか?

私の務める介護老人保健施設(以下、「老健」)は、病院と在宅の中間に位置する施設です。入院していた方が、病院での介護から在宅介護に戻られるときに、自宅での生活を可能にするための支援や精神的なケア、リハビリを行っています。
その他にも、ご家族などが継続して在宅介護を行うことが難しい場合には、一時的に利用していただくこともあります。
他にも介護福祉士が務める高齢者関係の施設としては、代表的なものに特別養護老人ホーム(以下、特養)があります。基本的に、特養が利用者の方が入所してから最期まで長期間過ごされる施設であるのに対して、老健は短期間の滞在を前提にした施設になっています。また、利用者の在宅での生活を支えるサービスとして、デイサービス、デイケア、ショートステイなどでも介護福祉士が働いています。


高齢者にかかわるさまざまなお仕事の中で、なぜ老健を選ばれたのですか?

インタビューVol.8イメージ1

老健は利用者の方の入れ替わりの多い施設なので、より多くの、色々な方と接することができる場所だと思い、老健を選びました。
介護福祉士になってからずっとこの職場に勤めているのですが、施設の利用者の方は一人ひとりが皆、それぞれ異なった症状や事情を持たれています。様々なケースに触れることができるのはとても貴重な経験ですし、自分自身にとっても勉強になりますね。


なるほど。では西川さんは老健では、具体的にどのようなお仕事をされていますか?

インタビューVol.8イメージ2

主に利用者の方への直接的な介護・ケアを中心に携わっていますが、直接的なケア以外の仕事もしています。相手の方がどのような生活を望んでいるのかを本人からしっかり伺い把握し、その上で、望まれている生活に身体面・心理面・社会面でできるだけ近づけるように、生活基盤や環境を整えていくことも役割のひとつです。
利用者の方の希望には施設の中での活動だけでは解決できないものもあります。その際はご自宅を拝見させていただいて、在宅介護の業者さんと提携したサービスを行ったり、外出のお手伝いをすることもあります。施設のなかだけで「お世話する」というわけではないんですね。
なので、時には、利用者の方と一緒に、外に出かけて映画を見たり、外食を楽しむようなプランを組むこともあるんですよ。
在宅介護の場合、ご家族の方の時間が取れなかったりして、外出を行うといったことが難しいケースもありますので、ご家族の方にもとても喜んでいただけました。また、利用者の方がご自宅に戻られた時に、私が組んだプランを参考にご家族の方が挑戦してくれることもあります。
こうした利用者とのコミュニケーションが、現在の職場の特色なのですが、本当に良い経験をさせてもらっていると思っています。


西川さんが仕事をしていて、やりがいを感じることはなんですか。

インタビューVol.8イメージ3

利用者の方の生活の変化を継続的に見ていくことができるところに、とてもやりがいを感じます。利用者の方と自分たちとが良好な関係を築き、充実した時間を施設で過ごされているのが分かると、頑張ってきたかいがあったな、と思います。在宅の安心感に施設はどうしても適わない部分がありますが、施設ならではの楽しみを見つけていただけるようにするのが私たちの役割でもあります。
また、老健は利用者の方がいつか退所されることが前提の施設です。ですから、施設にいる間はもちろんですが、退所された後の生活が良いものになっていることも大切だと思います。たまに退所された方の様子をお伺いすることがあるのですが、そこで「今の生活はとても充実している。施設を使ったおかげだ」と言っていただいたときは本当に嬉しかったですね。


西川さんが福祉の仕事に携わろうと思ったきっかけはなんでしたか。

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ありがちなんですが、自分の家族に介護が必要になったときに、自分では何もしてあげられなかったんです。何をどうしたらいいかわからない状態だったのです。その時、介護施設の方に大変お世話になったのがきっかけで、福祉に興味を持ちました。自分が困ったときに助けてもらった仕事というのは大きいですね。その後、実際に福祉の勉強を学校でするようになり、実習を重ねていくうちに福祉の仕事に就きたいという気持ちが強くなりました。


実際の経験によるものだったのですね。そこで西川さんは介護福祉士の資格を取得されましたが、こちらの資格について教えていただけますか。

インタビューVol.8イメージ5

介護福祉士の資格は、福祉の現場で働く際に絶対に必要な資格かというと、実は必ずしもそうではありません。資格が求められない現場もない訳ではないんです。
しかし、介護福祉の事業に携わる人間として、資格得ることは介護の技術や介護過程、なぜ介護福祉が必要なのかの根拠や理由をより深く理解することになります。そして、現場でより指導的な立場で仕事をしていくためには、取得している方が良い資格だと思います。


西川さんが花園大学では、具体的にはどのようなことを勉強されていましたか。また、学んだことで、役に立っていることはどのようなことですか。

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大学では、介護技術や介護過程のほか、サービスの考え方、ケアプランの作成方法など具体的なことを多く学びましたね。実際に現場働く上で必要なことや大切になる考え方などは、しっかり教えていただけたと思います。
また、在学中に社会福祉学科の先生からはよく、あなたたちは「即戦力」である、と言われていました。普通、初めて就職する際には真っ白な状態で未知の世界に飛び込んでいくようなことが多いと思うのですが、専門知識を大学に学びに来ている自分たちは、職場に入った時からリーダーシップを発揮して仕事に取り組んでいかなければならない、ということでした。ですので、大学で学ぶ福祉の基礎的なことはきちんとできる状態にならなければ、と思って勉強していました。
必要なスキルを得、自分がどこまでわかっているかを理解した上で現場に入れば、その時点から教えてもらうレベルが違ってきますし、その後の自分の成長にとっても重要なことだと思います。


まさに介護のプロフェッショナルとなるための学びだったのですね。西川さんが大学で印象に残っている先生はいらっしゃいますか。

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実習指導・介護の授業でお世話になった山崎一子先生です。
先生は大変厳しい先生で、実習のレポートを提出すると、自分が気づかなかった点を本当にたくさん指摘されるんです。
山崎先生は「中途半端な仕事だと、その影響をもろに受けるのは利用者だ」と仰っていましたが、その言葉は強く印象に残っています。意識も技術も中途半端な状態のまま卒業してほしくないという、先生の思いを強く感じました。
最後の最後によく頑張ったねと言われた時は、本当に嬉しかったです。

受験生の皆さんへ

花園大学では先生とゼミ以外の時間を過ごす時間が多いんです。お茶を飲みながら、ゼミ、実習、講義に日常の話など、公私の出来事を交えて話せるような機会が結構あります。
自分の経験したある出来事を話したときに、先生によって違う意見を得られるのはとてもいいことだと思います。同じ話題でもある先生は肯定的に捉え、またある先生は率直なフィードバックをくれる。色々な視点から意見を得ることは、自分の学びにも確かにつながります。
講義だけではない、友達同士や先生など、何気ない日常会話の中でも、色々な「学び」があると思います。そういった機会を大切にして、オン・オフともに充実した時間を大学で過ごして欲しいですね。

インタビューVol.8西川さんプロフィール写真
西川 友悟(ニシカワ ユウゴ)
社会福祉学部社会福祉学科卒業(2006)
介護老人保健施設勤務

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