入試情報
歴史博物館にて開催する展覧会の企画・準備から展示までの業務を行っています。また、展覧会準備段階での調査や、寺院の文化財調査の際に、調査を一緒に行う学生の指導も行っています。
はい。特に文化遺産学科には、博物館・美術館などで働くための学芸員資格の取得を目指している学生や、文化財に興味のある学生が多く在籍しています。歴史博物館では、一緒に資料調査や展示作業を行うことで、文化財の扱い方や博物館とはどのような仕事をするのかを学ぶことができるようになっています。
学芸員資格を取得するには、博物館学芸員資格課程を履修する必要があります。博物館学をはじめ、考古学実習や美術史実習など専門的な講義もあります。また、必ず現場実習の博物館実習を受講します。博物館学芸員として働く際には、大切な文化財を扱うことになりますから、それなりの知識や特別な技術が必要になります。ですから、現場での実習はとても大切です。
このほか、花園大学では学外研修として、地方の美術館・博物館十数館を巡見する研修旅行もあります。私が受講した時は、岡山・兵庫方面を中心に、美術館から考古博物館、公立館だけでなく企業博物館など、様々な施設を見学しました。日程的にゆっくりと見てまわることはできませんが、学生の身ではなかなか行くことができない遠方の施設を見学することができ、とても貴重な体験となりました。
私は学生時代に美術史を専攻していました。実見での調査は美術史研究においては、作品や作家を把握する上でとても重要です。ですので、作品の特徴を把握し、自分自身で作品を扱えるようにならなければなりません。ただ、すぐには扱えるようにはなりませんので、先生方に扱い方を教えてもらい練習しました。
また、学生時代に「歴史博物館協力ボランティア」に参加していました。ボランティアでは、博物館の調査や展示のお手伝いをし、実際に掛軸などに触れることができました。実際に実物に触れると、本などだけでは得られないものを知ることができます。なにより実物に触ることは、緊張しますがワクワクもします。研究へのモチベーションも上がりますね。
そうですね。やはり京都は歴史の舞台であり、作品・資料も数多く残っているとても特別な場所です。しかも、花園大学のキャンパスは平安京のなかにあります。そのような文化財に囲まれたなかで歴史や美術を学びたいと思いました。
自分が専攻した美術史には、日本美術の流れを知る通史の講義のほかにも、仏教美術など、より専門的な授業もあり、どの講義も印象深いです。美術専門用語など覚えるのは大変でしたが、本に載ってない話やウラ話など聴くことができ、とても楽しく講義を受けました。入学当初とでは作品の見方が変わったのも実感します。
また、課外講義で寺院や博物館・美術館に見学に行くこともあり、それも楽しみのひとつでした。
美術史ゼミ担当の福島恒徳先生には、基礎から専門研究にいたるまで大変お世話になりました。研究はもちろんですが、なにより「美術作品を楽しく見る方法」を教えていただいたことが印象に残っています。大学院で美術史を引き続き学びたいと決意するきっかけともなりました。
花園大学歴史博物館は、大学博物館ということで様々なゼミと連携もでき、美術だけでなく民俗学や考古学など広い分野の展示が行えることが魅力です。自分の専門以外の分野にも触れることができ、とても勉強になります。
また、花園大学歴史博物館は「ZEN MUSEUM」として、禅の文化や歴史を紹介する展覧会を開催しています。普段、拝見することができない禅宗寺院の所蔵品を取り扱うことができるのは魅力ですし、やりがいでもあります。今まで紹介されていない作品に出会うこともよくあります。
京都という文化都市で、しかも実物に触れながら学ぶことができる数少ない大学だと思います。ぜひ花園大学で、「本物」に触れて学んで欲しいと思います。さらに文化遺産学科では、最新の研究機材を使っての最先端の研究もおこなっています。現在も色々なプロジェクトが進行中です。
博物館でもオープンキャンパスで実物資料に触れられる体験イベントなどを行っていますので、ぜひ足を運んでみてください。