人権教育研究センター

第99回例会

「大阪府社会貢献事業の現状と課題
 ―制度のはざまに寄り添う社会福祉法人によるレスキュー事業―」
川島 ゆり子(社会福祉学部教授=地域福祉・コミュニティワーク・コミュニティソーシャルワーク)

 長引く不況を受け経済政策を優先することにより、私たちの国の社会保障は縮小化され、綻びが露呈している現状にあります。社会福祉の実践現場では、こうした制度不備から「制度のはざま」に陥るような人、あるいは幾重にも生活課題が絡まり合い自分自身で動き出すこともできずに「社会的孤立」の状況にある人に対して、どのように支援を展開していくかについて模索されている状況です。
 社会福祉の先進地域として知られる大阪府では2004年から社会福祉法人の社会貢献事業として「大阪しあわせネットワーク」に取り組んでいます。制度のはざまにおちいる人に対し、法人が共同出資をして基金をつくり人材を提供して相談支援にあたる取り組みであり、これまでに6000件以上のケースを支援につなげています。
 また、宗教法人が困窮する家庭におやつを届ける「おてらおやつクラブ」の取り組みが近年注目を集め、大学の社会貢献として学生食堂に寄付付きメニューを取り入れ社会貢献をしている事例も見受けられています。
 今回の発題では、制度のはざま、社会的孤立という社会的課題に対して、公的責任としての社会保障と共に、民間の法人や企業がどのような社会貢献を考えるべきか、特に社会的存在としての「大学」の社会貢献についてご一緒に考えたいと思います。

【日時】2017年5月26日(金曜)午後6時~
【会場】本学教堂2階会議室
※無料・申込不要・どなたにもご参加いただけます。

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