人権教育研究センター

第98回例会

「日本の宗教教団と原発」
島崎 義孝(本学非常勤講師=仏教福祉学・社会学)

  東日本大震災による福島第一原発事故いらい現在に至る一連の経緯をたどると、原子力発電が単なるエネルギー供給の問題でないことは誰の目にも明らかになった。核や放射能が、健康で文化的な生活を著しく脅かす最大の脅威のひとつであることは今や周知の事実といえる。ヒロシマ、ナガサキという人類史上初めての災禍を国民的に経験したわれわれに、今また新たにフクシマの現実が突きつけられている。最大時にはこの狭い国土で稼働していた54基もの原発の処遇が、いま愁眉の課題だ。
 ここでは、安心や救い、解悟、平安、解脱などの<救済財>を示してきた日本の諸宗教の教団が、それぞれの宗教・宗派が標榜する宗旨(教義)照らし、現実の原発問題にたいしてどのような見解をもち、行動しているかを探ってみる。「宗教なき現代の現代なき宗教」といわれる齟齬状況のなかで、新旧の諸宗教・宗派はどれほど社会の一般の人たちの生の声を聴き、それぞれの教義のもつ大所高所からの意見を発信し、実践をしているか。東日本大震災についても地震・津波の被害者への支援という従来型の対応だけに終始し、それで能事畢れりとしていないだろうか。

【日時】2016年12月2日(金曜)午後6時~
【会場】本学教堂2階会議室
※無料・申込不要・どなたにもご参加いただけます。

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