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お知らせ

2017.05.12

福富先生に著書『介護支援専門員現任研修テキスト』について伺いました(社会福祉学科)

福富昌城教授らが監修された『介護支援専門員現任研修テキスト』全4巻が中央法規出版より発行されました。
私は、4回生の精神保健福祉援助実習を担当していて、3回生時に高齢者領域で実習を体験した学生の質の高さに驚くことがしばしばあり、これらの学生の質の高さは、高齢者領域における実習指導者による指導の賜物ではないかと考えています。そこで、高齢者領域で支援を行っている介護支援専門員の現任研修のテキストがどのような目的で編集されたのか、福富教授に聞いてみました。

Q. 介護支援専門員現任研修の目的を教えてください。

介護支援専門員は、介護保険制度において介護を必要とする人がさまざまなサービスを組み合わせて、より自立的でQOLの高い暮らしを送ることを支援する相談援助の専門職です。2000年の介護保険制度導入から17年が経過し、その実践理論であるケアマネジメントから「ケアマネジャー」「ケアマネさん」と呼ばれ、社会的にも定着してきている資格です。
資格取得後も、5年毎の更新制が敷かれており、専門課程Ⅰではケアマネジメント実践をしっかりと学び、専門課程Ⅱではより複雑な課題を抱えた利用者の支援がしっかりできることを目的としています。
また、介護支援専門員としての実務経験5年以上で主任介護支援専門員の取得ができます。主任介護支援専門員は事業所や地域の中でスーパーバイザーとしての役割を果たす力量が求められ、研修ではそうした力量をつけることを目的としています。

Q. 今回のテキストは今までのテキストとどこが変わったのでしょうか。

従来は、実務研修(介護支援専門員の資格取得時に行われるもの)のテキストはあったのですが、専門課程Ⅰ・Ⅱや主任介護支援専門員研修・更新研修の共通テキストはありませんでした。研修体系自体がリニューアルされたことで、それに対応してテキストをつくることになったわけです。

Q. 今後ますます支援や介護を必要とする高齢者が増えていくなかで、介護支援専門員はどうあるべきでしょうか?

介護支援専門員が行うのはケアマネジメント実践ですが、これは単に介護保険制度等で用意されているサービスメニューを紹介し、ケアプランを立てるだけの仕事ではありません。利用者が直面する生活のしづらさがなぜ起こってくるのかを分析し、その人がこれからも送りたいと望む暮らしの形を、利用者と一緒に模索しながら支援をしていく相談援助の専門職であるべきだと考えています。また、そのためには、医療職や福祉・介護以外のさまざまなマンパワーと協働・連携していける力も求められます。

 

福富教授は、学生部長という役職を果たしながら、丁寧な学生指導のみならず、高齢者施設の専門職の資質の向上のために事例検討会の助言者やスーパーバイザーとしてご活躍されています。今回、編集されたテキストを拝読し、研修の対象者である介護支援専門員にわかりやすく記述されていることと、サービスの受け手へのきめ細やかな思いやりが随所にちりばめられていることを感じました。

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記:三品桂子教授(臨床心理学科)