図書館

禅に関する資料

HUMICが所蔵する禅関係の資料は印刷物に限られません。
例えば、高僧の筆になる直筆の資料もHUMICには所蔵されています。
ここでは、その中から、日本臨済禅中興の祖師 白隠慧鶴(はくいんえかく) の自筆資料3点をご紹介しましょう。

  1. 『於仁安佐美』(おにあざみ)
    宝鏡寺門跡である浄照明院宮と光照院門跡である浄明心院宮の両人に宛てて上書した手紙の型式をとる。
    ともに中御門天皇の皇女である両門跡に対し、禅の大要を懇切に説くとともに、二人の寺院における暮らしぶりを観察した上で、遠慮のない口調で、衣食住をもっと質素にすること、自ら箒を取って掃除をすることを勧めるなど、日常生活の中で真の禅を修する心構えを説いている。
    本学所蔵本の他には、自筆のものとしては永青文庫蔵本が知られるのみである。
  2. 『お婆々どの粉引き歌』(おばばどのこひきうた)
    形式上は、老婆などが石臼を挽きながら歌った歌に似せて、俗耳に入りやすい七五調の形式で書かれ、衆目をひくような絵もあって、一見卑俗に見えるが、内容は非常に深く、多彩な表現を用いて禅の神髄を説いている。
    なお、本学所蔵本には、他本では存在が確認できない句も含まれている。
  3. 『白隠慧鶴自筆書状』
    白隠慧鶴の書状4通を1巻にまとめたもの。内容から見て、宝暦6年から8年(1756~8年)頃、白隠70歳代のものと考えられる。
    4通のうち、1通は妙心寺養源院住持である燈外了義に宛てたもの、2通は白隠門下の四天王の一人と称された堤州禅恕に宛てたもの、残る1通は宛所を欠いている。
    『荊叢毒蘂』(けいそうどくずい)の編集・刊行をめぐる動きや、甲信地方への巡錫のことなどを窺うことができる。

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