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〈私の研究紹介〉
私の専門は考古学です。ということは、昔の人の生活跡や古墳、それにさまざまな道具や食器、つまり遺跡と遺物を使って、豊かな歴史を復元する作業を進めて います。これまでに数々の遺跡の発掘調査にも従事してきましたが、その中でももっとも多く関わったのが古墳と都城です。都城は、藤原京、平城京、それに平 安京の三都を制覇しました。古墳も各地で掘った経験があります。そのせいもあって、古墳とその副葬品や埴輪について詳しくなり、さらに古代東アジアの視点 から日本の国家形成期である古墳時代を捉える研究を志すようになりました。研究の成果は、『埴輪の世紀』(歴史発掘9、講談社)や、『副葬品から見た古代 日韓交渉』などをはじめ多数発表してきています。これからは、さらに時代の枠を広げて考古学から古代以前の日本史を再構成しようと目論んでいます。
〈学生諸君へのメッセージ〉
この大学がある京都という場所そのものが歴史そのものであり、さらに考古学をはじめ歴史に関わるさまざまな学問がこの京都で育まれてきたことを知ってくだ さい。ここには歴史を勉強する上で好ましい環境がよくそろっています。あとは、自らのやる気なのです。
さて、考古学という名前はよく耳にするでしょうが、高校まではあまり経験できなかった分野だったことと思います。何でもそうですが、とくにこの考古学の世 界は、土の中から歴史を掘り出すための根気強いトレーニングが必要ですし、経験を多く重ねることも要求されます。でも、それはあるモノをより深く知り、そ の意味を深く掘り下げるためには避けて通れないものなのです。モノをよく観察すること、遺跡を多く見て考えること、これさえできれば心配いりません。
文化遺産学科の開設に伴って建てられた拈花館のある地点の発掘調査は、私と花園大学学生たちで成し遂げました。参加した学生は大きく成長しました。
考古学を学びたい人は、ぜひ考古学研究室に足を運んでみてください。そこでは私だけでなく、皆さんの先輩たちがきらきら目を輝かせてモノに取り組んだり、 議論したりしている光景に出くわすことでしょう。テーマは自由。歴史を自分で掘り出す喜びを大学で味わえたらなんて素敵なことでしょう。扉はすでに開かれ ています。研究会、勉強会、見学会、そして研究室旅行などいろいろ用意してありますので、思い切って飛び込んできてください。発掘調査のことを考えてみれ ば、考古学は他のどの学問よりもチームワークや協調性が求められることがわかるはずです。その仲間や先輩たちが集う場所があること自体すばらしいことで す。いっしょに学ぼうではありませんか。
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