教育・研究

教育・研究

教員プロフィール

 

学生に向けてのひとこと

 

芳井 敬郎教授
芳井 敬郎 教授

〈民俗学担当〉

〈私の研究紹介〉
民俗学、日本文化史専攻。
伝統的生活文化について(例えば、衣・食・住、年中行事、生活用具など)

〈学生諸君へのメッセージ〉
味のある都市京都に住んで、じっとしていることはない。味のある人間になるためには、うごめくことである。

  

福島 恒徳教授
福島 恒徳 教授

〈美術史学担当〉

〈私の研究紹介〉
耳慣れない言葉かもしれませんが、「美術史」という学問を専攻しています。文字どおり美術の歴史を研究する学問です。細かくいうと中世の水墨画や禅宗美術(特に雪舟や明兆ら禅僧画家)を専門としていますが、ほんとは視覚芸術なら何にでも興味があります。映画や漫画をはじめ、欧米・日本の近代美術や現代美術も視野に入れているつもりですし、美術史ゼミの学生諸君にもジャンルにとらわれない研究テーマの選択を勧めています。美術史という学問をおさめると、眼の楽しみが何倍にも増えていくので、楽しいですよ。

〈学生諸君へのメッセージ〉
大学は高校までと違って学生の主体性が求められる場所です。学びたい人はいくらでも学べるし、そうでない人は全く学べない。研究テーマの選択から調査・研究の遂行まで、教員はアドヴァイス役に徹するのです。どんなことでもいいので、興味を持てる学問領域をみつけて、自分で調べて結論を出していく楽しさを経験してください。そんなとき教員はよき研究仲間となるはずです。

 

高橋 克壽教授
  高橋 克壽 教授

  
〈考古学担当〉

〈私の研究紹介〉
私の専門は考古学です。ということは、昔の人の生活跡や古墳、それにさまざまな道具や食器、つまり遺跡と遺物を使って、豊かな歴史を復元する作業を進めて います。これまでに数々の遺跡の発掘調査にも従事してきましたが、その中でももっとも多く関わったのが古墳と都城です。都城は、藤原京、平城京、それに平 安京の三都を制覇しました。古墳も各地で掘った経験があります。そのせいもあって、古墳とその副葬品や埴輪について詳しくなり、さらに古代東アジアの視点 から日本の国家形成期である古墳時代を捉える研究を志すようになりました。研究の成果は、『埴輪の世紀』(歴史発掘9、講談社)や、『副葬品から見た古代 日韓交渉』などをはじめ多数発表してきています。これからは、さらに時代の枠を広げて考古学から古代以前の日本史を再構成しようと目論んでいます。

〈学生諸君へのメッセージ〉
この大学がある京都という場所そのものが歴史そのものであり、さらに考古学をはじめ歴史に関わるさまざまな学問がこの京都で育まれてきたことを知ってくだ さい。ここには歴史を勉強する上で好ましい環境がよくそろっています。あとは、自らのやる気なのです。
さて、考古学という名前はよく耳にするでしょうが、高校まではあまり経験できなかった分野だったことと思います。何でもそうですが、とくにこの考古学の世 界は、土の中から歴史を掘り出すための根気強いトレーニングが必要ですし、経験を多く重ねることも要求されます。でも、それはあるモノをより深く知り、そ の意味を深く掘り下げるためには避けて通れないものなのです。モノをよく観察すること、遺跡を多く見て考えること、これさえできれば心配いりません。
文化遺産学科の開設に伴って建てられた拈花館のある地点の発掘調査は、私と花園大学学生たちで成し遂げました。参加した学生は大きく成長しました。
考古学を学びたい人は、ぜひ考古学研究室に足を運んでみてください。そこでは私だけでなく、皆さんの先輩たちがきらきら目を輝かせてモノに取り組んだり、 議論したりしている光景に出くわすことでしょう。テーマは自由。歴史を自分で掘り出す喜びを大学で味わえたらなんて素敵なことでしょう。扉はすでに開かれ ています。研究会、勉強会、見学会、そして研究室旅行などいろいろ用意してありますので、思い切って飛び込んできてください。発掘調査のことを考えてみれ ば、考古学は他のどの学問よりもチームワークや協調性が求められることがわかるはずです。その仲間や先輩たちが集う場所があること自体すばらしいことで す。いっしょに学ぼうではありませんか。

 

高橋 克壽教授
高橋 康夫 教授

〈地域文化論担当〉

〈私の研究紹介〉
私の研究分野は、都市史学、建築史学です。日本の都市と建築の歴史を読み解くことを中心テーマとしていますが、近年は東アジア、ヨーロッパの都市にも視野 を広げています。おもなフィールドから「京都学」といってよいかもしれません。
人と社会と自然にとって最適な生活空間を創出するためには、生活空間の歴史と文化を正しく理解し、また自然遺産や歴史文化遺産を将来にわたって継承するこ とが大切です。こうした立場から、(1)都市と自然の関わり、(2)日本前近代の都市と建築、(3)歴史的環境の保全・再生などの研究を行い、また(4) 都市史研究および歴史的環境保全を支援するデータベース・システムの構築を進めています。

〈学生諸君へのメッセージ〉
京都は豊かな自然と歴史と文化が1200年を超えて重層する都市です。今、住んでいる、学んでいる京都のおもしろさを発見して下さい。

 


明珍 健二 准教授

〈博物館学担当〉

〈私 の研究紹介〉
馴染み無い言葉ですが、「博物館学」を専攻しています。日本の博物館や美術館のイメージは芳しくなく、何となくカビ臭いとか陰気な感じがするという感想を 持っている方も多いのではないでしょうか。それでも、国内では1年間に博物館を訪れる観客は、延べ3億人を超えているのも事実です。
博物館で取り扱うものは、「資料」です。言い換えれば「モノ」であり「文化遺産」となります。つまり、文化遺産を展示しているのが博物館の姿ということで す。しかし、ただ単にモノを並べているわけではありません。モノにはさまざまな情報がふんだんに含まれています。モノそのものの情報も大切ですが、モノが 持っている見えない情報を引き出すのが博物館学であり、「文化遺産」を研究するということになるのです。博物館は、モノを収集し調査研究を行い、展示をす るという一連の活動を通して、歴史教育の普及に貢献しています。
博物館学には、多くのモノを見て、感じて、そして理解するという楽しさがあります。そして展覧会を開催する担当者になるということは、一本の論文を書き上 げることと同じ能力と労力が求められます。つまり、歴史を視覚的に表現するのが博物館なのです。

〈学生諸君へのメッセー ジ〉
「京都」という土地で歴史を学ぶことは、きわめて恵まれた環境の中で学生生活を送るということにほかなりません。京都には、歴史情報がふんだんに蓄積され ています。町を歩けば、そのひとつひとつの町に「えっ!あの歴史の舞台はここだったのか」と気付かされます。そんな魅力ある町が、京都なのです。
自分の研究テーマを決め、それに関する情報を見付け出し、整理し、新たな見解を提示するのが、卒業論文の醍醐味です。その手助けをするのが教員の役目で す。博物館学では、同じ研究仲間としてモノを見つめる眼を養いたいと考えています。文化遺産を扱う者として、過去を見つめ、今を理解し、未来を創造できる ような学生生活を送って欲しいと思います。

 

 
後藤 真 専任講師
 
〈情報歴史学担当〉

 〈私の研究紹介〉
1.日本史料の情報化と史料学
日本史に関わる文献資料のデジタル化を行い、その行為を通じた史料分析などを行っています。中でも特に、正倉院文書という、奈良時代の古文書のデジタル化をやっています。正倉院文書は、長い歴史を経てくる上で、非常に複雑な「整理」をされ、原型から大きく変更されてしまいました。たとえば、その整理過程をコンピュータで仮想的に表現することによって、あらたな可能性を見出すことを研究の中心としています。
2.デジタル・ヘリテージ論の可能性を探る
現在は、特に文化財の制度と、デジタルデータでの保存・公開のありかたを考察しています。このことを、現在は仮に「デジタル・ヘリテージ論」と呼んでいます。最近、デジタル化と歴史学・人文科学に関わって、さまざまな「学」がたてられています。しかし、歴史学の基礎となる文化遺産そのものがどうなるのか、私たちをとりまく環境が、どのように豊かになるのかを、実践的な世界で考えられているものは、多くはありません。その可能性について、現在は陵墓問題を中心に探っています。

〈学生諸君へのメッセージ〉
文化遺産や、歴史について考えるということは、いま・ここの私たちの周りのさまざまな問題を考えるということです。世の中というのは、今も昔もとても複雑です。コンピュータは、その複雑さの解決の糸口のいくつかを示してはくれますが、その中にある「真実」を、教えてくれるものではありません。それは、自分で考え、悩みながら探すものです。また、そもそも探したところで、「真実」自体が本当に存在するのかどうかもわかりません。「真実」が見つかることが幸せなのかもわかりません。なので、簡単にゴールを決めて、それに単に邁進するのではなく、試行錯誤して、小さな問題解決の能力を身につけながら、大きな何かを探す「足掻き」をしてください。それが「知」や「歴史」に携わるということです。

 


このページのトップへ