


ミステリ講座
2009年7月4日(土) 14:00~(開場13:00)
花園大学 無聖館5階ホール(入場無料 申込み不要)
作家逢坂剛の誕生まで―第三志望の人生
逢坂 剛 氏

ポスターをクリックしていただくと大きな画像でご覧いただけます。
逢坂剛氏は、高校時代授業中に小説を書いていたが、あるとき先生に見つかりノートを取りあげられてしまった。さぞ叱られるかと思いきや、翌週そのノートを返してくれたが赤で誤字など添削してあったという。
さて、今回の講演題目に「第三志望の人生」という副題が付けられていたが、大学受験や就職試験で、つねに第一第二は落ちつづけ、第三志望の進路ばかりだったそうで
る。広告代理店に就職してから書きためた原稿が1450枚もあって出版できないため、新人賞を狙って編集者出版社に注目させて本にしようとしたことなど、意外なことを聞くことができた。
また、他の作家に対して「あいつには勝てない」などと思ったらおしまいだ、作家はオレにしか書けない世界を持っているという自信がなければいけない(このあたり聞いたことを勝手に解釈して言い換えています)という言葉が印象に残った。
講演終了後、いつものように共同研究室でリラックスしての雑談会。たいていこのときに最も面白い話が出るのだ。
この日はずっと気になっていたことを尋ねることができた。都筑道夫の文庫本に逢坂氏が解説を付けているが、都筑氏が「日本でハードボイルドが書ける作家は石川淳だ」
と書いているのを見て、本屋に駆けつけ石川淳の小説を読んだと逢坂氏は述べている。この都筑氏が言ったことというのがどういうことなのか知りたかったのである。逢坂氏も石川淳がなぜハードボイルドが書ける作家だというのかはわからないそうだが、それ以来(なんと高校生のときです)石川淳に傾倒していることがうかがえた。
(文責・浅子逸男)


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