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花園大学人権週間「知ることから」

第28回花園大学人権週間 講演3


後藤至功さん紹介文
【プロフィール/支援活動歴】
ごとう・ゆきのり
1995年 阪神淡路大震災にて全壊被災(兵庫県宝塚市)。避難所・仮設住宅・復興住宅を経験。同年、兵庫県社会福祉協議会へ入局
~この間、ナホトカ号流出事故、台風23号、新潟中越地震等の支援活動~
2005年 兵庫県社協を退職、コラボねっとへ
2006年 能登半島沖地震、新潟中越沖地震の支援活動 
2009年 佛教大学へ。同年、台風9号水害の支援活動
2011年 東日本大震災の支援活動。当初は岩手県災害ボランティアセンターへ。
その後、宮城県仙台市にある「東北関東大震災・共同支援ネットワーク」にて看護師・介護福祉士等専門職の派遣コーディネート業務に携わる。(その後、定点的に復興支援活動を展開)

「いのちと暮らしを守る」
仲田大悟

私が「防災」に興味を持ったのがTVの阪神淡路大震災を振り返る特集で、当時の被災状況をみて「もし、花大で災害が起きた時どのように身をまもることができるのだろうか」と素朴な疑問を感じたのがきっかけである。その特集を見た後に、地元の防災訓練が催された際に、佛教大学の後藤至功先生の防災に関する講演を聞く機会があった。その講演を聞いた私は学内の防災の重要性を感じ、組織(防災レンジャーHANAZONO)を立ち上げた。そして、花園大学でも講演していただきたいと考え、今年度の人権週間の講演者として防災レンジャー組織から推薦させていただき、快諾を得ることができた。防災に興味を持った学生として改めて直接インタビューをする機会に恵まれた。インタビューは私と社会福祉学科一回生湯口君と臨床心理学科一回生富永さんの三人で佛教大学にて行った。
 後藤先生は大学4回生の時に宝塚市で阪神淡路大震災に被災された。元々飲食店に就職予定だったが、被災の体験がもとになり社会福祉協議会の職員の方と出会い社会福祉への道を選ばれた。現在、佛教大学で、災害時要援護者の研究をされている。
学校生活で命を守る上で様々な視点を教えていただいたのでいくつかご紹介する。まず講義中災害が起きた場合は学校の指示にきちんと従うことが大切である。それに加え、日常から自分の身を守る意識を持つことも大切である。机の下にもぐるという対策も、机の強度があるかどうかを日頃から確認しておく必要がある。また大学には障がいを持った学生が多数在籍しているので、障がいを持った学生も普段から身を守ることを意識しなければならない(自助)とお考えである。また地震対策を考える上では「直接死」と、避難生活などが原因で起こる「関連死」に大きく分けられる。物理的に「直接死」は回避し得ないケースがある。それに比べ「関連死」は少しの工夫で軽減することができる。避難所において通路を作ったり、掲示板を設けるたりする。それに洋式トイレを導入するなどは関連死対策に有効である。
 今回の話で、防災に無関心でいるのではなく一人ひとりが自分の問題として考え意識することで被害を減らすことにつながるのではないか。またそれは私も含めたハンディキャップがある学生も同じことが言えると後藤先生は言う。後藤先生が挙げられたのは、ハンディキャップがある人も避難所でできることが数多くある。たとえば、マッサージの資格を持った視覚障がいの方は避難者への指圧マッサージをしたり、聴覚障がいの方は支援者と一緒に物資を運んだりされていた。炊き出しを支援する高齢者もいた。このように個人の能力や状況に応じて、災害時要援護者でも支援者として活躍することができる。障がい当事者ならではの視点から声を上げることによって物資を運ぶことができなくても皆それぞれに役割があり、ニーズを出していくことで被害を減らす事はできるのではないか。一般的に人は「自分は大丈夫である」とか「絶対に地震が来ない」などこのような危機的状況について直視をしない。当事者意識を持たなければ自分の命を守ることはできないと感じた。今回のインタビューでは心構えや普段からの意識づけの意義を聴くことができた。講演では「災害時、いのちとくらしを守る」を表題にこれらのことも踏まえてノウハウを教えて頂く。それを通して学校全体で危機意識を共有して、学生・教職員その他学校関係者が一丸となりいのちにたいする被害を減らすために防災対策を考え取り組まなければならない。
障がいがあるから、高齢だからという理由で考える段階から遠慮するのではなく、自分の考えを伝えなければならない。

≪インタビューを終えて≫
仲田 後藤先生の話を聞いて強く感じたことはどんなに足掻いても災害は「平等」にやってくる。だからこそ「遠慮や心理的回避」をしていては守るものもまもれない。高齢・障がい・学校といった立場も越えた次元で行動しなければならない。
湯口 防災レンジャーとしてではなく、一人の人間として自分に何が出来るのかを考えて行かなければならないと強く意識するようになった。
富永 日頃からの意識と訓練がたいせつであること。人任せではない、私たち学生自らが発信、考えて行動する手がかりを得られた。

≪防災レンジャーHANAZONOとは?≫
2014年発足
防災レンジャーHANAZONOは、学内のサークル活動とは異なり、学生・職員・教員・それ以外の学校関係者も参加できる集まりです。
現在の活動内容は、一つは、学内の消火器や防火扉のような防災設備の場所を調べ、学生生活ガイド(学生生活に役立つ情報を集めた冊子)に掲載する予定。
もう一つは、人権週間で構成員の防災の意識を高めるために講演を企画した。
今後もいろんなイベントをビラなどで宣伝するので参加してください。
連絡先:hana-u-119@yahoo.ne.jp

(なかた・だいご=日本史学科三回生)

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